花森安治の経歴や性格!女装の天才編集者「暮しの手帖」グッズの魅力も!

   

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手書きならではの魅力を持つ花森安治

(はなもりやすじ)のイラストは、彼が

編集長を務めていた「暮しの手帖」の顔

でもあります。

 

どこか懐かしく温かいイメージの画風に

穏やかな人柄を想像しますが、本人の

エピソードによれば机の上の文房具の位置が

ずれていても激怒するような激しい面や、

髪をおかっぱに伸ばし、スカートを穿いていた

という奇抜な面も。

 

NHKテレビ小説『とと姉ちゃん』に登場する

花山伊佐次のモデルでもある彼はどんな人物

だったのでしょうか。

 

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花森安治(はなもりやすじ):プロフィール

 

生年月日:1911年10月25日 – 1978年1月14日

出身地:兵庫県神戸市

学歴:東京帝国大学文学部美学美術史学科

 

大学では学生新聞の編集部に所属。

卒業後は伊東胡蝶園(パピリオ前身)宣伝部

に入社し広告デザインを手がけました。

太平洋戦争で召集されましたが、病気のため

に除隊。

その後は、大政翼賛会の外郭団体で国策広告

に携わりました。

 

終戦後、1946年に大橋鎮子と一緒に出版社を

立ち上げ、雑誌『スタイルブック』を創刊。

1978年に心筋梗塞で世を去るまで、編集長

として独自の編集方法でユニークな雑誌を

作り続けました。

 

1972年に著書『一銭五厘の旗』で

第23回読売文学賞随筆・紀行賞。

『暮しの手帖』の活動によりラモン・

マグサイサイ賞を受賞しています。

 

極端な執着気質

 

「安全な石油ストーブ」と謳われた商品は

実際に火がついた状態で倒して安全性を

確かめる。

トースターのテストでは4万枚以上の食パン

を焼く。

洗濯機のテストでは様々な汚れ具合の洗濯物

を1カ月に渡って毎日洗い続ける。

 

そういう徹底したテストを行ったうえで、

結果に基づいて遠慮なく商品に優劣をつける。

それができるのは広告を一切掲載していない

からなんですね。

 

また女性のための雑誌を作るかため、女性を

理解しようと自分も髪を伸ばしてスカートを

はいてみるというこだわりよう。

 

実際にはいてみて、その快適さやファッション

性など、どこに魅力を感じたのか分かりません

が、その恰好を続け、「男性のファッションに

スカートの選択肢があるべきだ」と主張。

 

思ったことはやってみなきゃ気が済まない。

そこから分かったことは口に出さなきゃ

気が済まない人のようですね。

 

しかし、彼のこういう性格が他の編集部とは

まるで違う切り口と掘り下げの深さを実現し、

世間に天才編集者と言わしめたんでしょう。

 

こだわりに関してはかんしゃく持ち

 

イラストや一笑顔の写真からは想像できま

せんが、花森安治は結構なかんしゃく持ち

だったようで、編集部で机の上の文房具が

自分の思うように整っていないと激怒した

そうです。

鉛筆の削り方にまでこだわりがあり、機嫌を

損ねると、その日の仕事を放棄するほどの

こだわりっぷり。

これも執着気質の表れでしょう。

 

天才肌の人や抜きん出た仕事をする人には

よくあるタイプだと思いますが、周りの人間

は大変だったでしょう。

理解がないと一緒に仕事をするのは難しい

かもしれません。

 

女性のための雑誌編集への思い

 

敗戦後、大橋鎮子が勤めていた「読書新聞」

編集長の田所太郎の紹介で花森安治を

訪ね、出版社創業への協力を求めた時、

「女性のための雑誌を作りたい」

という鎮子の言葉に、

「男たちが起こした戦争で国がむちゃくちゃ

になった。

自分の女性たちに償いたい」

と言って、協力を承諾したといいます。

 

自分の才能を大いに発揮できるという自信が

あったことはもちろんでしょうが、その言葉

通り、一度は入隊し、除隊後もプロパガンダ

広告に関わっていたことに、いくらかの罪悪

感があったのかもしれません。

 

しかし、鎮子に「結婚願望があるか?」

尋ねたということは、鎮子からすれば、

「結婚するつもりなら協力しない」

と言われているのも同じで、女性に償うと

言いつつ、女性である鎮子の幸せは許さない。

しかも、自分は学生結婚をしてすでに妻子が

いるんですから、かなり非人道的な言葉じゃ

ありませんか。

 

自分の妻のことを考えると、一家の主婦が

どれほど家庭のために時間をとられるかを

知っていたからでしょうか。

 

花森安治・「暮らしの手帖」グッズがステキ!

 hanamori_yasuji2画像出典:http://www.greenshop.co.jp/

今でも女性に多くの支持者を持つ花森安治。

女性の立場に立った誌面づくりを貫いて

きたことももちろんですが、何といっても

彼のイラストの魅力が大きいでしょう。

雑誌は呼んでいないけどイラストのファン

という人も多いのではないでしょうか。

 

自身の手による著書はもちろん、イラストを

施した文房具や布巾などシンプルながら

味わい深い画風は思わず手にとりたくなります。

また「暮らしの手帖」は上記のように、

しつこいまでのテストを繰り返し、編集部の

厳しい目で見て合格した商品、使い心地の

よさや品質にこだわった商品だけを紹介して

います。

衣服からトイレタリー、食器や台所用品、

インテリアや寝具まで、どれもシンプルで

どこにでもありそうなのに、ちょっと違う

ところが魅力です。

世の中には才能を持ちつつ、条件が整わず

発揮できずに終わる人も多いと思います。

彼は才能だけでなく人柄も理解されたことで

存分に力を発揮できた幸せな例でしょう。

彼が戦後の日本女性の生活を豊かにした

ことは確かで、それは人を幸せにしたこと

ともいえると思いますが、彼自身もまた

幸せな人生を送ったと言えるでしょう。

 

こうしてみると、非凡な才能と奇態な気質は

ドラマチックで、その仕事の実績ゆえに

魅力的に感じられます。

実際にそばにいたら扱いにくい人物だったん

でしょうけど。

才能があるってすばらしい。

これがただスカートをはいてかんしゃくを

起こすだけのおじさんだったら、こうは

いきませんもんね。

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