「洞窟おじさん」の本名は?壮絶なホームレス生活と社会復帰後の現在

      2016/02/14

この記事の所要時間: 551

出典:アナーキー読書感想文

 

7月にNHKで放送されて

大きな話題を呼んだ『洞窟おじさん』。

10月に完全版が再放送されます。

 

「洞窟おじさん」というその名のとおり

これは洞窟や河川敷などに住み

ホームレス生活を43年間も続けた

あるおじさんの話です。

 

おじさんは今69歳、しかし家を出て

洞窟で暮らし始めた時には、

まだ、たった13歳の少年でした。

いったい何がおじさんを、数十年にもわたる

家のない暮らしへと向かわせたのでしょう。

スポンサーリンク

飼い犬のシロだけが味方の少年時代

 

shiro
ドラマの『洞窟おじさん」の主人公は

加山一馬という名前ですが、

おじさんの本当の名前は加村一馬

昭和21年8月31日生まれです。

兄弟姉妹もいましたが、家では

なぜか彼だけが虐待されていました。

 

食事の際もおかずはない、弁当もご飯のみ

水汲みや風呂焚きを言いつけられるのは

加村さんだけ。

 

弁当も兄弟たちにはおかずがあるのに

加村さんの弁当は具なしのおむすびだけ。

つまみ食いでもしようものなら、

縛り上げて棒でたたかれる。

 

服も兄たちのお下がり。

両親が彼を虐待するので

兄弟姉妹も彼を汚い物のように扱いました。

 

そんな生活に耐えかねて、ついに加村さんは

目についた干しイモやマッチなどを

リュックに詰めて家を出ます。

 

行くあてもなく野宿する加村さんを

次の日になって飼い犬のシロが追ってきます。

見つからないように山奥に入っていき

洞窟を家と決めました。

 

山の中でのサバイバル生活

 

dpikutu
これまでおかずはなくても

命をつなぐご飯だけは食べられました。

しかし、家を出たからは食べ物は自分で

調達しなければなりません。

自分とシロの命をつなぐため加村さんは

ウサギやヘビ、カエル、コウモリや

イノシシ、シカなどを捕って食糧としていました。

 

ある日、加山さんは高熱を出して

寝込んでしまいます。

命の瀬戸際でうなされる加村さんを

この世に引き戻そうとするかのように

シロは加村さんの耳を咬み、

そのおかげか加村さんは

命を取り留めることができました。

 

しかし、その後、ただ1人の友達であり

兄弟でもあるシロが世を去る日がやってきます。

 

金を手にすることを覚えたけれど

 

シロが世を去ってからは人を避けて

栃木、新潟、福島、山梨、茨城などを移動。

山で採った山菜や蘭を売って

金を手にすることも覚えましたが、

人の裏切りにも会い、金のありがたさと共に

空しさも覚えました。

 

この時の経験によって「やはり人は信じられない」

という思いが加村さんの中で

さらに深く刻み込まれたのかもしれません。

川辺での生活から社会復帰へ

 

やがて加村さんは茨城の河川敷で

魚を取って生活するようになります。

しかしある日、自動販売機をこじ開けようと

しているところを現行犯逮捕。

この時初めて彼が43年間家もなく

暮らしてきたことが明らかになりました。

これが11年前のこと。

 

前科がないこと、これまでの事情を考慮して

執行猶予になった加村さんは

川辺で懇意になった人の家に居候して

内装の仕事に就きます。

 

しかし、慣れない生活のためか

そこもしばらくして出奔。

 

その後、また河川敷で生活するようになった

加村さんに支援の手を差し伸べたのが

社会福祉法人『三和会』の藤澤敏孝さん。

加村さんは今藤沢さんが運営する施設で

職員として働いています。

 

この施設で暮らすようになってからも

何度も逃げ出そうとして加村さん。

しかし、そのたびに「逃げちゃダメ!」

と施設の職員の保嶋のり子さんに励まされ

今日まで来たとか。

 

今は施設の人たちとも心を通わせ

「自分の体験を生かし、子供たちに

野山で遊ぶ楽しさを教えたい」

と語っているそうです。

 

人間不信からの復活

 

子供の頃に一番信頼できるはずの両親に

虐待されて深く植え付けられた人間不信。

そう簡単に解消できるものではないんですね。

 

青年時代に子供のない親切な夫婦に

助けられた時にもその温もりを

信じ切ることができなかった加村さん。

 

それでも43年を経て彼が社会復帰を

果たしたのは、すごいことだと思います。

深く傷つきながらも、どこかで人を信じる心

信じたいと思う心が加村さんの中には

残っていたのでしょう。

 

その気持ちさえあれば人はいくつになっても

やり直せるのではないか。

という希望を感じさせる人生です。

実話であるだけに説得力がありますね。

 

ドラマは現実のままではないと思いますが

加村さんが書いた本

『洞窟オジさん  荒野の43年』

を基に脚色された物です。

加村さんの人生に興味を持たれたら

視聴されてはいかがでしょう。

スペシャルドラマ『洞窟おじさん』完全版

【放送日】 BSプレミアム
第1話 10月1日(木) 午後9時~9時59分
第2話 10月8日(木) 午後9時~9時59分
第3話 10月15日(木) 午後9時~9時59分
第4話 10月22日(木) 午後9時~9時59分

【原作】 加村一馬「洞窟オジさん  荒野の43年」
【脚本】 児島秀樹、吉田照幸
【演出】 吉田照幸
【出演】  リリー・フランキー 中村蒼 富田海人
井上順 木内みどり 浅利陽介  坂井真紀
尾野真千子 小野武彦 ・ 生瀬勝久ほか
【制作統括】 牛山徹也、西村 崇、山際新平

長崎真砂弓:西表島のターザンとは!無人島に居住は違法?家族は今?

 

 - エンタメニュース