馬鹿洞人(ばろくどうじん):新種の人類?命名理由と存在の3つの仮説!

      2016/02/13

この記事の所要時間: 422

画像出典:科技世界網

中国の雲南省で発見された太古の骨に

関して、「新種の人類と確認」という

記事が新華網に掲載されました。

 

骨自体はもっと前に発見されていたものの

これまで分析されてこなかったようです。

何より、冗談みたいな名前なんですけど。

「ばかほらじん」ではなく「ばろくどうじん

と読むのだそうです。

そんなお茶目なネーミングの理由とは?

馬鹿洞人についてちょっと調べてみました。

 

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「馬鹿洞人」命名の理由は?

 

問題の骨は馬鹿洞人の骨は1989年に

雲南省ハニ族イ族自治区の蒙自市の郊外、

文瀾鎮の採石場で発見されました。

北京原人やネアンダルタール人同様に

当初は馬鹿洞人も「蒙自人」と呼ばれていた

そうです。

 

発見から時間をおかずに発掘されたことで、

比較的完全な人類の化石化した頭蓋骨の他

頭蓋骨の破片、下あごの骨、歯、大量の灰

焼いた赤土、木炭、骨を焼いたもの、獣骨

などの化石も見つかりました。

 

また大型の鹿類の骨の化石も大量に発掘

されたことから、この遺跡に「馬鹿洞」

と命名。

中国語の「馬鹿」には日本語の「バカモノ」

という意味はなく、動物の「アカシカ」を

指しています。

 

つまり、その馬鹿洞遺跡一帯で生活して

いたと見られる人類を「馬鹿洞人」と

呼ぶようになった。

ウケを狙ったわけではないんですよ。

 

「馬鹿洞人」はどんな人類?

 malutongren

画像出典:百度百科‐馬鹿洞人

馬鹿洞人は1万4000年前~1万1000年前

までの間に生存していたと考えられます。

 

人類進化のざっくり四つの段階

  • 約1000万年前~200万年前:
    アウストラロピテクス
  • 約250万年前~150万年前:
    ホモ・ハビリス
  • 約200万年前~20万年前:
    ホモ・エレクトス
  • 約25万年前~1万年前:
    ホモ・サピエンス(人類)

 

ホモ・サピエンスの進化

  • 早期(約25万年前~3万年前)
  • 晩期(約5万年前~1万年前)

晩期のホモ・サピエンスが今の我々の

直接の祖先というわけですね。

 

馬鹿洞人はホモ・サピエンス晩期に

生存していたと見られるものの、その

頭蓋骨の化石からは早期の原始的な

ホモ・サピエンスの特徴が見られるそうです。

 

彼らは原始から未進化の人類だったのか

あるいはまったく別の人類なのか。

その辺がこれまで謎だったわけです。

 

馬鹿洞人に関する三つの仮説

 

今回、新華網の記事では雲南省文物考古

研究所と豪州サウスウェールズ大学の

合同研究チームが執筆した論文が17日、

国際学術雑誌「PLOS」に掲載され、

その中で、「馬鹿洞人を別種の人類として

結論づけた」とされています。

 

原始人っぽい馬鹿洞人がホモ・サピエンス

晩期に存在したという事実はまるでタイム

スリップしたようなもの。

このことに関しては、以下のような3つの

仮説がありました。

  1. 馬鹿洞人は早期のホモ・サピエンスが中国
    西南地域に移動したもので、亜熱帯地域の
    自然環境ゆえに氷河期にも絶滅することなく
    比較的緩慢に進化したために原始の特徴を
    多く残している。
  2. 馬鹿洞人は独立した人種でこれまでに
    発見された旧人類とは関係がない。
  3. ヨーロッパ系とアジア系の混血による人類。

うーん、現代の人類を考えると混血によって

容貌も洗練されることが多いような気がする

ので、3番は違うでしょうね。

いや、この容貌でも当時の古代人の中では

洗練されていたのかもしれませんが。

 

1番は、けっこうリアリティのある説の

ように思えるんですけどね。

今回、2番目の説、「ホモサピエンス

の生き残りではなく別種の人類」

と判断された根拠は明らかにされて

いませんが、2の説では同時期の動物

などで、同じ条件が立証できなかった

というような事情も考えられますね。

 

しかし、この種の学説はあくまで

「今の時点では」でしょう。

ダーウィンの進化論も今では絶賛ツッコミを

受けていますからね。

この説が正しいとすれば、馬鹿洞人は

その後、どんな進化を遂げ、どうやって

消えていったんでしょうか。

進化の問題は常に解明しきれない部分が

残っていますが、そこにまた興味を

そそられます。

より進んだ研究成果が、報告されるのが

楽しみですね。

 

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