竹久夢二郷土美術館:裸婦像公開はいつ?所有者アラン・ミヤタケ氏とは?

      2016/02/13

この記事の所要時間: 434

画像出典:http://news.rcc.ne.jp

竹久夢二の未公開裸婦像がアメリカ在住の

所有者から岡山県にある夢二郷土美術館に

引き渡されました。

 

竹久夢二といえば「夢二式美人」とも呼ばれる

和装姿で柳腰の少女の抒情画を思い浮かべ

ますが、今回引き渡されたのは油絵の裸婦像。

 

油絵も裸婦像も夢二の作品では非常に珍しい

んだそうで、ぜひ本物を見てみたい作品ですね。

 

元の所有者アラン・ミヤタケ氏はなぜ夢二の

絵を持っていたのか。

作品を引き渡された夢二美術館についてなど

周辺情報を調べてみました。

 

アラン・ミヤタケ氏はなぜ夢二をの絵を所有していた?

 

これまで、この作品を所有してきたアラン・

ミヤタケ氏。

アメリカで宮武東洋写真館を営む日系3世

だそうです。

祖父の宮武東洋氏は香川県出身の写真家で

14歳でアメリカに移住し、21歳で日系人の

写真家・ハリー重田から手ほどきを受けて

写真に熱中。

1923年にロサンゼルスの写真館を買い

取って写真館を開く。

太平洋戦争中に収容されたマンザナの強制

収容所でひそかに収容所の実態を撮影。

後には所長の許可を得て公式カメラマンと

して収容所の生活をカメラに納めました。

1932年、ロサンゼルス五輪の際にもカメラ

マンとして活躍しています。

 

写真の巨匠アンセル・アダムスやエドワード・

ウェストンらとの交友があった宮武東洋氏。

ロサンゼルスを訪れる日本の名士とも交流

があったようで、彼が撮影した竹久夢二、

笠置シズ子、美空ひばり、湯川秀樹の写真も

残っています。

 

裸婦像は太平洋戦争以前、夢二が晩年に渡米

した際に現地での制作を宮武東洋氏が日系人ら

と支援したため、そのお礼として贈られた物。

それを孫であるアラン・ミヤタケ氏が写真館

と共に受け継いでいたというわけです。

 

これまでの作品にはない意欲作

 

美術館の小嶋ひろみ館長代理によると

今回の油絵はこれまで知られてきた抒情的な

画風ともまったく違い、既知の油絵の暗い

トーンとも違う明るい色彩や背景の配置など

夢二の新たな挑戦が感じられる作品だそうです。

 

作品自体の価値としても、夢二という作家を

知る上でも貴重な作品と言えますね。

 

アラン・ミヤタケ氏も

「特別な絵だという気はしていた。

祖父や父がこの絵をとても大事に保存して

いたから、とても特別な絵であることが

分かってうれしい」

と喜んでいるそうです。

 

夢二郷土美術館とは?

 

岡山の後楽園近くに夢二の生誕100周年を記念

して設立された美術館。

 

掛け軸、屏風、版画、油彩画、水彩画、スケッチ

著書、装丁本、手紙など約3000点を収蔵。

約100点を展示する常設展と同時に年に数回の

企画展を開催して夢二の魅力を伝えています。

 

美術館から車で30分の場所には分館として

夢二の生家と、彼がデザインした洋風建築を

再現した「少年山荘」もあり、夢二ファンなら

一度は訪れてみたい場所です。

もちろん女子なら見逃せないミュージアム

ショップもありますが、一部グッズはオン

ラインショップでも購入できるのがうれしい

ですね。

 

夢二郷土美術館

開館時間:
9:00から17:00(入館は午後16:30まで)

休館日:
月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は
翌日が休館)年末年始(12/28~1/1)

入館料:
大人:700円
中高大学生:400円
小学生:300円
(団体割引あり)

 

〒703-8256 岡山県岡山市中区浜2丁目1-32
Tel:(086)271-1000

未公開油絵はいつ一般公開されるのか?

 

まだ日付は確定していませんが、来年夏にも

夢二郷土美術館で公開予定だそうです。

夢二ファンの皆さん、来年の夏は岡山へ!

 

美術館側も所有者のアランさんもできるだけ

日本でこの絵を見てもらえるよう、今後、

協議を進めたいと話しているそうです。

とすると各地で「竹久夢二展」などの企画も

考えているかも知れませんね。

宮武東洋さんという写真家を今回初めて

知ったんですが、大好きな舞台井上ひさし作

の『マンザナわが町』の舞台、マンザナ強制

収容所で写真を撮っていた方だと知って

俄然、親近感がわきました。

夢二の絵ももちろんですが、宮武東洋氏の

写真も見てみたいなぁ。

岡山もずいぶん昔に一度行ったきりなので

夢二ツアーに行きたくなっちゃいましたぜ。

 

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