スペイン乗馬学校の馬術が無形文化遺産に!リピッツァナーとは?

      2016/02/13

この記事の所要時間: 629

画像出典:https://www.wien.info

ウィーンにあるスペイン乗馬学校が守り続け

ている古典馬術がユネスコの無形文化遺産に

選ばれました。

「ウィーンにあるのにスペイン乗馬学校?」

そうなんです。

その説明はまたあとで。

 

個人的には、なんで今まで選ばれてなかった

んだろうと思うぐらいですね。

よく「人馬一体」と言いますがスペイン乗馬

学校の馬術は各個の人馬が一体になった後、

複数の人馬のペアがさらにぴったりと呼吸を

合わせた演技を見せてくれる、すばらしい

芸術です。

 

今日はそんな超高等馬術についてご紹介して

みたいと思います。

 

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スペイン乗馬学校とは?

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画像検索:http://natiwa.ru

スペイン馬術学校(Spanish Riding School)

これは東京大学、京都大学というように

現地の地名を冠につけたわけではないので

あります。

 

1565年、ハプスブルク皇帝マクシミリアン

2世の頃創立。

スペイン原産の流れをくむ種を交配した

馬を使用したことから、「スペイン」の

名前がついています。

 

もとは貴族の子弟が馬術を学ぶ学校だった

とのこと。

日本の馬術は基本的に軍隊馬術の伝統が

基本にありますが、さすがヨーロッパ、

ルネッサンス期に生み出された優雅な

古典馬術の維持保存を目的とした組織です。

 

障害飛越や速さを競う競馬とは違って、

ドレッサージュと呼ばれる騎手と馬との

調和を重視した馬場馬術を専門としています。

馬術というと武道の一種かと思われますが

これはもうエンターティンメント。

舞台は馬場ですが、舞台芸術の一種と

いっていいでしょう。

 

ハプスブルク家の王宮、ホーフブルクでは

土日を中心に開催される供覧馬術や朝の調教

を見ることができます。

朝の調教はきちんとステージングされた公演

ではありませんが、お値打ちに見られるよう

ですよ。

 

クラシック音楽に合わせて高等馬術を見せる

ショーは「馬のバレエ」とも言われています。

 

リピッツァナーとは?

 

スペイン乗馬学校で使う乗馬はすべてリピッ

ツァナーと呼ばれる白馬。

オーストラリアにいたアンダルシア馬(アラ

ブ種、バルブ種、13世紀のスペインの

在来種)の流れをくむカルスト種と、同じく

アンダルシア馬の流れを汲むイタリアの

ネアポタリノ種の交配によって生まれた

軽馬種で、1580年からリピッツアの牧場で

生産されてきました。

ハプスグルグ家によって誕生したゆえんから

ハプスブルク馬と呼ばれていた時期も

あるようです。

 

柔軟性を持ちながら頑丈、忍耐強いけれど

感受性も豊かという馬術には最適な特性を

持ち合わせるこの馬。

かつては丈夫で扶助に忠実なため最良の軍馬

と考えられていたようですが、今では馬術用

の品種として存続しています。

 

リピッツァナーはドレッサージュに最適!

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画像出典:http://www.theguardian.com

スペイン乗馬学校はリピッツァナーのみを

使用するのは、ハプスブルグ家の伝統も

ありますが、リピッツァナーが馬場馬術に

最適な馬であることも事実でしょう。

 

美しい純白の毛色ももちろんですが、

体が丈夫で性格は穏やか、そして知的。

馬体自体が頑丈ですが、特に強靭な後肢

を持つため後肢の踏み込みが肝心となる

ピアッフェや躍動感のある速歩を行う

パッサージュといった運動も簡単に

こなせるのです。

後肢で立ち上がって跳躍するクールベット

などはリピッツァナーならではの得意技

といえるでしょう。

 

速さでいったらやはりサラブレットでしょう

けど、心身共に繊細なサラブレットよりも

クォーターホースなどの交雑種のほうが

穏やかで人懐こく乗馬としては乗りやすかっ

たりするんですよね。

ハーフが愛されキャラとして芸能界で活躍

するのも種族の混合ゆえの特性なのかな。

 

馬場馬術の演技が基本のようですが、

これだけ後肢が強ければ障害でも

強いでしょうね。

 

実際の演技を拝見!

手入れに行き届いた馬具も美しいです。

乗馬学校の校章が入っていますね。

 

スキップしているような軽やかな歩様、見事

な収縮、美しい屈撓。

さらに各個の呼吸の合いっぷりは、まるで

忍法影分身。

 

すばらしいですね。

何でもなくやっているように見えるけれど、

実は大変高度な技術なんですよ。

うっとりしてしまいます。

 

動画の中で尻尾を三つ編みにしていますね。

公式な試合や演技の場に出る時は馬も

身だしなみを整えます。

動画の中の演技では、たてがみはそのまま

ですが、たてがみも小さな三つ編みにして

おだんごにまとめることもありますよ。

 

チケットの入手法は? 値段は?

 

ウィーンに行く機会があればぜひ見てみたい

スペイン乗馬学校の馬術パフォーマンス。

どうやったら見れるのでしょう?

チケットはどうやって入手するのでしょう?

 

馬たちの演技が見られる機会は以下の2種類

  • 音楽つきの供覧馬術(主に土・日曜の10:00から12:20)
  • 朝の公開調教(主に火-金曜の10:00から12:00)

 

【供覧馬術】

席によって価格には差があります。

一般公演:23~130ユーロ
ガラ公演:31~190ユーロ

 

【朝の調教】

1人/14ユーロ

 

【スペイン乗馬学校ガイドツアー】

馬の演技は見られませんが、学校内を

ガイド付きで見学できるガイドツアーも

人気のようです。

開始直前だとチケットが完売のことも

多いようですので、事前購入がオススメ。

午後2:00.3:00.4:00開始
1人/16ユーロ

 

チケットは乗馬学校のチケット売り場でも

購入できますが、直前では完売の場合も

多いので公式サイトや旅行代理店などで

予約しておく方が安全です。

 

スペイン乗馬学校のサイトから公演や

ガイドツアー情報の確認やチケット予約が

できます。

スペイン乗馬学校

ウィーンと言えば美しい町並みや、ウィーン

フォルクスオパー、ウィーン少年合唱団など

いくつもの観光の目玉がありますが、スペイ

ン乗馬学校も決して外せないポイントですね。

 

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