杉原千畝(センポスギハラ)って何をした人?ユダヤ関係と映画情報

      2016/02/14

この記事の所要時間: 526

出典:nippon.com

杉原千畝という人をご存じですか?

すぎはらちうね」と読みますが

センポスギハラ」という呼び名でも

知られている人です。

 

第二次世界大戦中にリトアニアの

カウナス領事館に赴任していた外交官。

ナチスドイツに迫害を受けて欧州各地から

逃れてきた避難民に同情し

6000人以上の難民を救いました。

 

その人道的行為によって

日本のシンドラー

東洋のシンドラー

とも言われています。

シンドラーも大戦中にユダヤ人を

救ったことで有名なドイツ人です。

 

さて、杉原千畝は何をして

難民たちを救ったのでしょう?

 

スポンサーリンク

ユダヤ人を含む6000人以上のビザを発給

 

日本外務省の指示に背いて

1939年、杉原千畝は領事代理として

カナウス領事館に着任。

着任直後にナチスドイツがポーランドに侵攻し

第二次世界大戦がはじまりました。

 

1940年にはナチスの迫害から逃れて

ポーランドから多くの難民が押し寄せます。

そのほとんどはユダヤ人です。

 

彼らは迫害を逃れるため

ビザの発給を求めていました。

 

しかし日本政府が認める発給条件は

「入国先の入国許可を有し、

旅費や滞在費を有する者」

難民の多くは条件を満たしていません。

 

それでも彼らの現状の悲惨さに

胸を痛めた杉原千畝は

外務省から罷免されるのを覚悟で

本国の許可なくビザを発給し続けました。

 

難民を救うために彼が発給したビザは

命のビザ」と呼ばれています。

本国からの叱責から帰国まで


指示に背く杉原千畝の行為に外務省は

「入国許可も金もない避難民が日本に来ても

入国希望先の米国やカナダに入国できない。

日本で難民の始末に困っている」

と当然ながらこれを非難します。

それでも杉原は事を荒立てないように

ごまかしつつビザを発給し続けました。

やがて公館は閉鎖され

国からは退去命令が下ります。

しかし、杉原は退去命令を無視しながら

ビザを書き続けました。

ついにベルリンへの異動命令を

無視できなくなっても

ベルリンへの列車が出る寸前まで

汽車の席でビザを発行し続けたそうです。

 

善意の行為が報われない戦後


帰国後、独断でビザを発給し続けた件で

退職勧告を受けて依願退職。

退職後は国際関係の職を転々とし。

1965年には国際交易モスクワ支店長として

モスクワで生活を開始。

彼のビザに救われて後にイスラエル参事

となったニシュリ氏は戦後

日本の外務省に「センポ・スギハラ」

という人物を問い合わせますが

外務省の答えは「該当者なし」。
指示に背いた杉原に対する外務省の

風当たりはあくまで冷たく

「ユダヤ人に金をもらって

ビザを書いていた」

という中傷を同僚に流されたりもしました。

さいわいニシュリ氏とは彼が

難民らのその後を気に掛けて

イスラエル大使館に自分の連絡先を

教えていたため再会できました。

他にも再会を果たせた難民は

何人かあったようです。

 

遅すぎる名誉回復

 

彼の善意が見直されるきっかけとなったのは

日本在住のドイツ人ジャーナリスト

ゲルハルト・ダンプマンの主張です。

 

1981年、著書『孤立する大国ニッポン』で

「表彰に値する行為に及んだ彼が

追放され、メディアも取り上げず

教科書にも載らない、ドラマの題材にも

ならないのはおかしい!」

と訴えました。

 

また1985年にはイスラエル政府が

多くのユダヤ人を救った功績で

「ヤド・バジェム賞」を授与。

 

彼の善意が世に知られ

評価する声も高まったものの

彼を国賊と称する悪意の手紙が

送られたりもしました。

 

杉原は翌年1986年の7月31日に

86歳でその生涯を閉じています。

 

日本政府の名誉回復は1991年10月3日のこと。

彼が世を去って5年後、外務省の退職からは

44年後のことでした。

この冬、映画『杉原千畝 スギハラチウネ』公開

 

今ではやっと世間も杉原に対し

正当な評価を得するようになりました。

 

戦後70周年の今年12月5日には

彼の生涯を描いた映画

杉原千畝 スギハラチウネ

が公開されます。

 

監督:チェリン・グラッグ

出演者:唐沢寿明(杉原千畝)

    小雪(杉原の妻・幸子)

 

3カ月に渡り全編をポーランドでロケ。

来年のカンヌ映画祭に出品予定と大作です。

 

私は難民たちが彼を呼んだ呼び名

『センポ・スギハァラ』をタイトルとした

舞台を見たことがありますが、

「大きな犠牲を払ってでも

自分の信じる道、正しい道のために

行動できるか?」

 

という強い問いかけを感じました。

単なるお涙ちょうだいの感動作品ではなく

彼の生き方から自分の人生を振り返る

きっかけとなりました。

 

いろいろおかしなことが多い世の中、

多くの人に彼の勇気を持つようになれば

世の中も変わる気がします。

『パディントン』実写版映画がすごい!公開はいつ?あらすじは?

『パディントン』実写版:ネタバレ・レビュー「本当に紳士なのか」?

ルハン出演『見えない目撃者』あらすじネタバレ感想など!公開はいつ?

「更年奇的な彼女」のキャスト・声優・あらすじは?ネタバレあり!

 - エンタメニュース