タイのワチラロンコン国王(ラーマ10世)戴冠式概要と5つの宝器(レガリア)の由来!

   

この記事の所要時間: 649

2019年5月4日からタイのラーマ10世

ワチラロンコン国王の戴冠式が始まりました。

戴冠の儀式では3日間にわたって行われます。

日本でも先日行われた即位式では

三種の神器が新天皇陛下が受け継がれましたが、

タイでも王位継承者の証である五種の神器、

5つの戴冠宝器(レガリア)があります。

タイ国王の戴冠式や戴冠宝器とはどんなものなのか。

ご紹介しましょう。

 

Sponsored Links

ラーマ9世の服喪が開けての戴冠式

ラーマ10世ことワチラロンコン国王は

2016年10月13日に父であるラーマ9世が崩御し

同年12月1日にはすでに国王に即位していました。

今回の戴冠式で「あれ今頃?」と思った方も多いのでは?

公務もあるので崩御からさほど日を置かず

即位はしてもお祝いムードの戴冠式は

喪が明けるのを待って行われたということのようです。

 

儀式では水が重要な役割を果たす

タイは川に沿って街が作られ、

漁業と稲作が重要な産業であることから

伝統的な儀式では水が多く使われます。

今回の戴冠式も例外ではありません。

戴冠式を約1か月後に控えた4月6日

11時52分から12時38分の間に

全国76府の5つの河川と4つの聖池を含む

水源から水が集められました。

日時は吉日吉時である、

この時でなくてはならないそうです。

これらの水はまず現地の寺で仏教の儀式を行い

その後、王室ゆかりの寺院に集められて聖水となり

戴冠式で清めの水として使われます。

スポンサーリンク

Sponsored Links


3日間の戴冠式の全貌は?

第1日目、清めの儀式の後、戴冠式

白い衣姿の国王は清めの儀式で灌頂を受け

その後、着替えてイチジクの木で作られた八角形の椅子に座ります。

次に8人が国王の手に聖水と油をかけます。

この8人には妹のシリントーン王女や首相、

聖職者などが含まれているそうです。

この時、国王は耳にハーブを挟みます。

タイ独自の吉兆の象徴だそうです。

 

続いて、いよいよ5つの戴冠宝器――

王冠、勝利の剣、王笏、扇・払子、王靴が授与されます。

九層の白い傘の下で王座に座った国王は

7.3キロの王冠を戴冠。

この白い傘も国王のみが使える王権の象徴で

重要な儀式の際に用いられる物。

王冠は黄金に宝石が埋め込まれた物で

重量はエリザベス2世の王冠の7倍あるそうです。

7.3キロはかなりの重要ですよね。

ちなみに、うちは5キロの米を買うんですが、

あれの1.5倍近い重さが頭に乗ると思うとかなりのもんです。

 

また1日目はエメラルド寺院とも呼ばれる

ワット・プラ・ケオ寺院で

自身が仏教の守護神であることを宣言。

夜には宮殿に居を移す儀式。

この儀式を終えると宮殿の最高権力を象徴する

金の鍵がワチラロンコン国王に手渡されます。

 

3日間の儀式と言っても重要な戴冠の儀式は

第1日目で終わり、あとはお披露目と考えてもいいでしょう。

2日目の日曜日、ワチラロンコン国王は

首都バンコク周辺をパレード。

3日目は宮殿のバルコニーから一般参賀。

スポンサーリンク

Sponsored Links


王権の象徴~5つの戴冠宝器の由来は?

さて気になるのは5つの戴冠宝器です。

実際には戴冠式で手渡されるお宝は28品もあるそうです。

しかし、その中でも特に重要で

王権の象徴とされるのが5つのレガリアです。

日本の三種の神器は「見たら目が潰れる」的な扱いですね。

しかしタイの5つの戴冠宝器は公開されています。

 

黄金の王冠

 

5つの戴冠宝器の中で一番重要なのはやはり王冠でしょう。

王冠を王権の象徴とするのは18世紀末に

西欧の王室にならって取り入れた比較的新しい伝統です。

 

王家の勝利の剣

この剣は国家を統治する知恵を象徴する物。

伝説によると1784年にカンボジアの漁師が

トレンサップ湖の湖底で発見し、

当時のクメール王がラーマ1世に贈った物だとか。

贈られた剣がバンコクに到着した際には

同時に7つの落雷があったとも言われています。

何か、それって不吉な気もするんですが……。

 

王笏(おうしゃく)

表面は鍍金されたカッシア製の王笏は

正義を持って公平に国を治めることを象徴する物。

 

王扇と払子(ほっす)

 

王扇と払子は国王が国家と国民の厄災を

除く能力を持っていることを象徴する物。

扇はもともと木製でしたが、19世紀に鍍金されています。

払子は元はヤクの尾で作られていましたが

ラーマ4世の時に白像の尾に変えられたとのこと。

 

王靴

スリッパのようなスタイルの履き物は

金泥が塗られ、宝石が嵌め込まれています。

靴の中は赤いビロード貼り。

これは国家の責任を象徴する物。

インド神話のラーマーヤナに由来するそうで、

「本来王位を継ぐはずだったラーマ皇子は

王妃の意をくんでバラタ王子に王位を譲り王宮を出た。

バラタはラーマを追ってきて王位を継いでくれと頼んだ。

しかしラーマはこれを拒絶。

バーラタは仕方なく王冠の上にラーマの靴を置き

王権の象徴として、自分は代行者であることを示した」

という話に基づいているのだそうです。

 

黄色はワチラロンコン国王のシンボルカラー

ちなみに、3日間の儀式の間、

国民は祝賀の意を表するために

黄色い服を着ることが奨励されているそうです。

仏教国のタイでは修行僧の袈裟は黄色ですね。

黄色は尊い色ということかなと思いましたが違いました。

ワチラロンコン国王は月曜日生まれて、

黄色は月曜日を表す色、

つまりワチラロンコン国王のシンボルカラーなんだそうで。

「コンサートはグッズを持って声援してね」

みたいな感じでしょうか。

 

タイでは伝統的に1週間に7つの色を対応させています。

これはインド神話に由来し、

アユタヤ王朝の頃からの習慣だそうです。

チャクリ王朝の頃から王室や上流社会では

自分の色の服を着る習慣が形成されましたが

次第に洋服を着るようになって廃れていったようです。

曜日 対応する色 対応する星 守護仏
月曜日 黄色 プラプッタループ・ハーム・サムトーン
火曜日 ピンク 火星 プラプッタループ・パーンサイヤート
水曜日 水星 プラプッタループ・パーンウムバート
木曜日 オレンジ 木星 プラ・プッタループ・パーンサマーティ
金曜日 金星 プラプッタループ・パーンラムプン
土曜日 土星 プラプッタループ・パンナークプロット
日曜日 太陽 プラプッタループ・パーンタワーイネート

これまで非常に奇抜な行動が話題に上っている

ワチラロンコン国王。

国民から非常に敬愛されていたプミポン国王の

後を継ぐのは分が悪いのは確かですが

戴冠を機に国民が進んで黄色を着るような

国王になってほしいものですね。

ワチラロンコン国王誕生へ!3回の結婚と離婚や愛人問題ありのプレイボーイ!王位継承でどうなる?

サウジアラビアのサルマン国王の富豪っぷりがスゴイ!総資産額やプロフィール~妻の人数まで!

スポンサーリンク

Sponsored Links


 - 国際ニュース