半澤鶴子さんの生い立ちや経歴!夫は茶事出張料理人の最大の理解者!本DVD情報も!

      2017/04/24

この記事の所要時間: 956

2015年に放送されたNHK ETV特集

「~女ひとり70歳の茶事行脚~」

は茶事に通じた出張料理人であり、全国を

茶事行脚している半澤鶴子さんのドキュメ

ンタリーでした。

番組が放送されてから、半澤さんの生き方は

多くの人に静かな共感を呼び、このサイトも

たくさんの方が半澤鶴子さんの名前をたどって

来てくださっています。

私自身も番組に非常に感銘を受け、前に

書いた、記事よりも、もう少し詳しい半澤

さんの生い立ちや出張料理人になった

いきさつ、茶事との縁などを調べてみました。

 

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半澤鶴子さんの生い立ち

満州で生まれた半澤鶴子さん。

昭和18年(1943年)満鉄病院で生まれました。

終戦直後に母親と一緒に、母親の実家がある

広島に引き上げてきたそうですが、はっきり

した記憶はありません。

終戦が1945年、まだ2歳ですから無理も

ありません。

両親が離婚したために瀬戸内海の島にある

父親の親戚に預けられ、親の顔も見ずに

育ちました。

しかし、海を見ながら過ごした少女時代は

楽しかったという半澤さんですが、親が

いないゆえの辛酸があったことは想像に

難くありません。

幼い頃から水汲みをさせられて、遠足にも

一度も行ったことがないという少女時代。

自分の親なら言えるワガママも養父母には

言えないこともあるでしょう。

ごく普通の子供のささやかな望みさえ

ままならなかった少女時代があったからこそ、

成長した半澤さんが望む方向に進むために

自分の体を壊してまで突き進んできたの

ではないでしょうか。

「海と山のあるところでないと生きられない」

という半澤鶴子さんにとって、海と山がある

瀬戸内海の暮らしは原風景であり、半澤さん

の強さを作った基盤なのかもしれません。

 

その後、養父がなくなって養母と一緒に上京

して暮らし始めたものの養母が再婚したため、

半澤さんは中学を出ると、すぐに駅ビルで

働いて自活を始めます。

もっと勉強したいという思いがあったもの

の、自活せざるを得ない状況だったわけ

です。

20歳の時、同じビルの時計店で働く

青年と結婚して鎌倉に転居。

2人の子供にも恵まれました。

 

子育てをしながら近所の幼稚園で働くように

なった半澤さんは30歳までに湘南高校の

通信講座で高校卒業資格、さらに保母免許と

調理師免許を取得。

しかし、毎日、睡眠時間3時間ほどで奮闘

していた無理がたたって胃潰瘍に。

幼稚園を辞めて家族は外房に引っ越します。

 

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料理講師として活躍も過労でダウン

 向学心に燃える半澤鶴子さんは、調理師免許

をいかして料理の道で学びを深めようと、

外房から2時間かけて渋谷の料理講師養成所

に通い、その後は附属の料理教室で料理講師

を務めるようになります。

生徒に教える傍ら短歌の勉強や、日本料理

研究会にも参加して、さらに研鑽を積みます。

しかし中学生と高校生の子供もいる家庭の

主婦をこなしつつ、往復4時間以上かけて

東京に通勤する日々は休む間もなく、半澤

さんは再び過労でダウン。

今回は目が見えなくなってしまいました。

光が目に入るとひどい吐き気に襲われる

ため、3か月料理教室を休んだものの、

好転せず。

半年近く目が見えない状態が続いたのち

完全に回復はしないまま料理教室に復帰。

助手の手を借りて、吐き気と戦いながら

講師を務めました。

 

料理講師から茶事との出会いへ

その後、30歳から10年間務めた料理教室を

辞める決心をする転機が訪れます。

決められた料理を決められた段取りで教える

だけなら料理の本でもいいのでは?

と疑問を持ち始めていた半澤鶴子さんは、

短歌の会の仲間から、新築の家の棟上げ式の

料理を頼まれます。

三段重で60人分の料理を1人で任されるの

ですから料理教室の講師とはまるで勝手が

違いますが、広い屋敷の中にある季節の素材

を生かして重の中身を考えるのは半澤さんに

とっては楽しい作業だったようです。

一から十まで自分で考えて、作り上げる料理。

その楽しさと食べた人に喜ばれる嬉しさが

こういう料理を作りたいという思いにつな

がったようです。

出張料理人の原型はここで出来上がったの

でしょう。

半澤さんは料理教室を辞めて料理研究会で

知り合った人のお店の厨房で働き始めます。

その人が茶事の会の会長をしていたため

ここで半澤さんは茶事と出会います

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茶事の出張料理人へ

板場で実践の修行をしながら半澤鶴子さんは

出張料理人となるべく自動車の免許も取得。

たった2週間で免許を手にし、交付された

その日に車で食材を調達に出かけていました。

この時、教習所で一緒だった受講者に青磁の

販売業者がいて、その人から、

「茶事ができる人は本当に少ない」

と茶事の料理をやることを勧められます。

そこで半澤さんは大量の茶事の本を読み

次第にその世界に魅了されていきます。

出張料理人をしながら、茶事懐石の教室に

5年間通って勉強しました。

 

鶴の茶寮を開設

料理教室を辞めて10年。

半澤鶴子さんは自宅にしつらえた茶室で

「鶴の茶寮」を開きました。

茶事で使う野菜は畑を借りて育てています。

懐石料理というと素材にこだわった高級

料理というイメージがありますが、半澤

さんのこだわりは土の匂いや海の香り。

その土地で採れた新鮮な食材が持っている

天然の気を届けたいそうです。

まさに茶の心「一期一会」ですね。

身近な素材をプロがひと手間かけて素材の

持ち味をより引き出す。

そんな感じでしょうか。

素材をおもちゃにしてあれこれといじくり

まわすのではなく、一番いい姿にして

お出しするという印象を受けました。

これは仏師が仏像を彫る時に「木の中に

おられる仏を掘り出す」というような言い方

をするのに共通するものがあると思います。

 

穏やかで、それでいてアクティブ

 NHK ETV特集の予告で見た半澤さんは

和服姿でおっとりとした話し方のお上品な

奥様という印象でしたが、実際に番組を見る

と物腰の柔らかさとは裏腹にハンドルを握り、

料理はもちろん、場のしつらえまで全て自分

一人でこなす姿はアクティブそのもの。

また、茶事行脚に至るまでの生き方も迷う

ことなく行動あるのみで驚きました。

ふらふら遊んでいるわけではないけれど

自分の求めるものは体を壊してでも、追い

求めずにはいられない人――芸術家気質

とでもいいましょうか。

こういう生活をするならば1人のほうが

身軽ですよね。

番組を見た時には、おひとりなのかと思い

ましたが、家庭がありご主人と子供さんも

2人いる。

ご主人はよほど理解がある方なんでしょう。

 

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ご主人は最大の理解者

過労でダウンして目が見えなくなった時、

楽しみがなかろうと100万もかけて鶴子

さんのためにステレオを手作りしたという

旦那様。

時計屋さんで働いていたという話なので

技師なのでしょうか。

自分でステレオを手作りするというのは

なかなかすごいです。

これは想像ですが、モノづくりのこだわり

が分かるために奥様の鶴子さんのもっと

追求したいという気持ちにも理解があるの

かもしれません。

 

また、ダウンして家の中のことだけなら

できるといったん「仕事を辞める」と

告げた鶴子さんにご主人は

「後悔しないようにしたら」

と言ったそうです。

その言葉で鶴子さんは

「目が見えなくなっても好きなことを

しよう」

と決心できたんだとか。

実際に2回も倒れているので体のことも心配

でしょう。

でも、本当にやりたいことに向かわずにいら

れない鶴子さんを理解していたからこそ、

出た言葉だと思います。

番組の中でも野宿して発熱しながらも茶事を

やめないそのこだわりっぷり。

これは家族なら心配なはず。

私自身もこれまで好き勝手やってきて親には

心配をかけてきたけれど、心配しながらも

両親はやりたいことをやらせてくれた。

ご主人の愛情もそんなのかと思いました。

 

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半澤鶴子さんの本・DVD情報

 NHK ETV特集で半澤鶴子さんを知って

魅了された人は多いはず。

半澤さんに関することを知りたいと思って

いる人も多いと思いますが、そんな人に

朗報です。

DVDと本が出版されたようですよ。

DVDはETV特集のドキュメンタリー

「~女ひとり70歳の茶事行脚~」を製作した

セイビン映像研究所から。

一般書店での扱いはないようで、鶴の茶寮の

公式サイトから申し込めます。

鶴の茶寮公式サイト

「鶴の茶寮~季節の声を聞く~『長月』篇」

お値段は3,240円(税込み)

今回のDVDは第一弾で『長月』篇とある

ところから今度もシリーズで出版される

ようですね。

鶴の茶寮の様子や茶事行脚の風景などが

盛り込まれているようです。

映像の中に登場する料理の写真付き献立

小冊子も付いています。

 

そして本は「鶴の茶寮レシピ本」。

なかなか千葉県のまではいけませんが、これが

あれが鶴の茶寮の茶事懐石が楽しめますね。

向付基礎編:15品掲載1,800円(税別)

向付応用編:8品掲載2,500円(税別)DVD付き

ララア・スンの言葉を待たずして、世の中

「美しいものが嫌いな人がいて?」

なわけですが、何を美しいと思うか、また

美しいものをどこまで追求するかは人に

よってさまざま。

半澤鶴子さんは自然の中にある美しいものを

料理という形にする芸術家ですね。

茶事自体が茶道という1つの道のなかに

あるわけですが、どんな世界においても

自分なりの道を感じさせる人は魅力的です。

今回の記事は『そして燦く』日経ホーム出版社

を参考にさせて頂きました。

半澤鶴子さんの「鶴の茶寮」の場所や料金!茶事の心はおもてなし

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