ディグニタス(尊厳死幇助団体)で自殺による安楽死が可能?費用や条件~うつ病は対象外?

   

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作家の橋田壽賀子さんは91歳という高齢ながら

今も現役で執筆活動を続けています。

しかし、高齢で熱海で1人暮らしという生活から

いかに最期を迎えるかは重要な問題です。

橋田さんはすでに、ある程度身の回りを整理し

最期はディグニタスというスイスの団体で

尊厳死によって、この世を去ると決めているとか。

ふむ、難しい問題ですね。

賛否両論だと思いますが、このディグニタス

どんな団体なんでしょうか。

 

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尊厳死幇助団体ディグニタスとは

 安楽死によって死ぬことの権利を主張し

医師や看護師によって、その幇助を実戦する、

非営利団体。

スイスの法律に基づく合法的な団体です。

ディグニタス(DIGNITAS)とは「尊厳」

という意味。

 

クライアントは死を求めてディグニタスの

門を叩くわけですが、薬の投与可能と判断

されることで、8割のクライアントは

自殺願望が弱まるそうです。

なので結果として自殺を防ぐという事実も

あり、適切な幇助によって自分で命を絶とう

として未遂に終わり、さらに後遺症が残って

より悪い自体になるということも防げると

同団体は主張。

 

尊厳死できる条件は?

 安楽死と言っても他者が薬物を注射するとか

いうのではなく、あくまで幇助。

自死を助けるということなので患者は自分の

意思で薬を飲む、あるいは自分の手で点滴の

バルブを開けなければいけません。

ディグニタスはそのためのお膳立てを

してくれますが、あくまで最後のドアを

開けるのは自分なんですね。

つまり本人の意識がはっきりしていなければ

なりません。

認知症で自分の意思確認が出来ない状況に

なってからでは、この団体を利用することは

できないのです。

 

クライアントは医師が作成した医療記録を

提出し、この内容によって生きていくのが

本当に困難だと裁判所が認めた場合のみ

致死薬が与えられます。

ですから、重い病気であっても人間の尊厳を

維持して生きることが可能だと判断された

場合やうつ病などの精神疾患は対象外。

 

ディグニタスには大量の資料を提出せねば

ならず、医師の診断書の他に家族の性格や

職業なども含めて判断材料となるようです。

 

こうしてみると、重病であっても渡航できる

程度の体力はなければならないし、そこそこ

元気な状態では受け入れられない。

けっこうタイミングが難しそうです。

 

尊厳死のための料金は?

入会金:約25万円

費用:約25万円

渡航費:実費

通訳費:実費

上記の合計で約70万円と言われています。

これを高いと見るか安いとみるか、競争が

ないので、何とも言えませんね。

 

実際にどんな最期を迎えるのか?

 実際に受けるサービスがどのようなものか、

目で見るのが一番分かりやすいでしょう。

実際に人が亡くなる場面を映しているので

閲覧後注意ください。

 

この映像で見る分には清潔で明るい雰囲気の

部屋で、本当に旅に出る人のように明るく

この世を去っていく様子は、ある種の感動

さえ覚えます。

 

クライアントが飲んだのはネンブタール

という睡眠薬に水とシロップを加えたもの。

とても苦いので飲んだあとにチョコレートを

食べるようです。

ネット上の情報によると、点滴による

投与も行われている形跡もありますが、

過去の話なのか本人が飲み込めない場合など

のための選択肢なのか、定かではありません。

 

申し込みの段階の意思の表明はもちろん、

その後も何度もカウンセリングを重ね、

映像にも見られるように最後の最後まで

完全に強要することのないよう、本人の

意思確認が行われるそうです。

もちろ投与の直前まで、いつでも撤回可能。

投薬の際は弁護士も立ち会って、投薬直前の

本人の署名を確認した後、投薬が実施されます。

 

尊厳死幇助機関はスイスにしかないのか?

 安楽死自体はオランダ、ベルギー、ルクセン

ブルグ、アメリカ(ワシントン、オレゴン、

モンタナ、バーモントの4州のみ)でも認め

られているのですが、外国人の受け入れを

しているのはディグニタスのみのようです。

 

スイスにはもう一つエグジット(edit)という

尊厳死のための組織があります。

こちらは職員が自宅に赴き、患者に睡眠薬を渡し

患者自ら、それを飲む形で職員に見守られて

最期を迎えるという形。

こちらはスイス在住者のみ登録可能で、費用は

年会費の約3000円。

 

スイスでも「利己的動機による自殺幇助」は禁固

5年以上の犯罪とみなされますが、「患者を苦痛

から救う自殺幇助は非利己的」と解釈されるため

こういう医療機関が合法的に運営されている

わけです。

 

ディグニタスは本当に確かな団体なのか?

 競争がないので比べられない状況では、あり

ますが、エグジットに比べてディグニタスは

かなり費用面でお高い。

非営利団体を名乗っていますが、かなり利益を

上げているのではという声もあるようです。

もちろん必要なサービスならば、必ずしも

非営利である必要はありませんが、非営利団体を

名乗る以上は暴利をむさぼってはいけません。

 

これまでに運営者に費用以外の報酬を払うこと

で団体が掲げる条件を満たさないクライアント

の安楽死も幇助したという疑惑や、チューリッヒ

湖への骨壺大量投棄などの事件も起こしていて、

個人的には、若干うさんくさい気もします。

もちろん、これは尊厳死の是非とは別の問題

なので、提供しているサービスが悪いという

ことと一致するとは限りませんが。

 

結局のところ尊厳死は必要なのか?

 動画がある種、映画のような感動があるので

これを見て「自分も」と思う人は多いのでは

ないかという気がします。

しかし、これはこの動画のクライアント

ミッシェルさんのキャラクターに負うところ

が大きいのではないでしょうか。

 

私自身、今重病を抱えているわけでは

ないので、そういう状況になって自分が

どう思うかは分かりませんが、今の自分

には答えが出ません。

 

しかし、是非はともかく世間的にディグニタ

スのような組織が必要とされているのが

現実で、実際、ディグニタスは3~4か月

待ちという状況のようです。

それまで待たずに亡くなる人も多いんじゃ

ないのか?

 

私は今までこういう団体があると言うことを

知らなかったんですが、この話を聞いて、

昔見た映画を思い出しちゃいました。

ソイレント・グリーン 特別版

SF映画『ソイレントグリーン』は近未来、

2022年を描いた、とても怖い作品でして、

そこは人口に対する食糧も不足し、特権階級

と貧民に二分化した超格差社会。

普通の食物は超高級品で貧民たちはソイレント

グリーンと呼ばれる合成食品の配給で命を

つないでいます。

路上死する者も多いわけですが、ホームと

呼ばれる公営の安楽死施設があって、自ら

この世を去る選択をすることも可能。

そこではベートーベンの交響曲第6番

「田園」が流れる中、360度スクリーンに

映し出される美しい映像を眺めて穏やかに

永遠の眠りに就くことができる。

 

現実にもう、そういう社会になりかけて

いるのかなと。

『ソイレントグリーン』のネタバレは

しませんが、

「ああぁっ、そういうことだったのかぁあっ」

と、もだえて途方に暮れる感じの、本当に

怖い映画なので、ご興味のある方はぜひ。

 

尊厳死の是非の答えは出ませんが、結構

手間がかかりそうなので、ものぐさな

私には無理だろうなぁ。

与えられた条件を最後まで受け入れる

勇気があればいいなと思うのですが、

あなたはどう思われますか?

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