芥川賞受賞で賞金はいくら入るか?収入や生活などお金周りの変化は?

   

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今年も芥川賞の受賞者が発表されました。

村田沙耶香の『コンビニ人間』が今年の

受賞作です。

村田さんは普段はコンビニでバイトをしていて

そこでの人間観察が今回の小説でも大いに

生かされているわけですが、芥川賞を受賞した

ことで小説だけに専念するような生活に入るの

でしょうか。

小説家として世に知られるようになることで

生活はどう変わるのでしょう?

 

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芥川賞の賞金は?

 純文学の登竜門芥川賞。

その賞金は100万円です。

そして副賞として懐中時計が付きます。

 

芥川賞は非常に名の知れた文学賞であるゆえに

100万円というと「意外に少ないのね」と思う

方が多いようです。

しかし、金額=文学的権威ではないんですね。

一般に大衆文学やミステリー、SFなどエンタメ

系文学賞のほうが賞金が高い傾向にあります。

 

ちなみに江戸川乱歩賞は1000万円。

日本ミステリー文学大賞新人賞は500万円と

こちらはかなり高額ですね。

 

芥川賞受賞で原稿料に変化はあるのか?

 しかし芥川賞を受賞することで一定の権威が

確立され、原稿料はあがるようです。

一般に新人作家の原稿料は1枚3,000円。

受賞後は1枚5,000円程度に上がるという

のでかなり大きいですね。

200枚書くとしたら40万円上増しされる

ことになります。

 

ただ、受賞しなくても10年選手の作家だと

1枚4000円程度には上がっているので、

新人がいきなり受賞すれば、かなり大きな変化

ですが、長く書いている作家だと長いものを

書かない限り、大きな増収感はないようです。

 

原稿料以外に印税収入増加の可能性

こうして見ると「芥川賞受賞作家」という言葉

から受けるほどの大きな変化はないようです。

しかし、受賞によって注目されることで

とりあえず受賞作はそこそこ売れるでしょう。

この印税収入はかなり大きいようです。

一般に著者に入る印税は10%。

 

昨年の受賞者・羽田圭介の『スクラップ

アンドビルド』の例によれば1冊1,200円で

21万部売れたということなので、単純計算

して印税収入は2,520万円。

これは受賞から比較的短い期間で作家の元に

入るわけですから、かなり大きいですね。

 

テレビや講演収入

 芥川賞受賞者として名前と顔が売れることで

テレビやイベントへの出演や講演会の依頼が

ぐっと増えるようです。

例えば中堅作家が200枚書いて稼ぐ80万円

程度はテレビなら3~4本の出演で稼げてしまう

そうなので大きな副収入ですね。

 

出演オファーが特に増えるのは受賞後の一時期

だと思われますが、羽田圭介のように話や

キャラが面白ければ、その後も一定の収入が

見込めます。

 

映画や海外出版での二次収入

 また作品が面白いものであれば、映画やドラマ化

また海外での翻訳出版などの機会もあります。

これらはすべて直接の原稿収入以外の副産物とも

言えるものですが、その額においては原稿料の

比ではない規模を稼げるでしょう。

 

村田沙耶香は作家活動に専念するのか?

 今回初ノミネートで受賞したとはいっても

作家としてはすでに十数年の経験を持ち

他の賞での受賞歴も多い村田沙耶香。

素人の目からすると、これで立派な作家

として認められてバイトなどしなくていい

身分になれるのではないか、などと考えて

しまいがちですが、本人によれば、できれば

バイトは続けたいとのこと。

 

今回はバイトでの経験をリアルに生かした

『コンビニ人間』での受賞ですが、そうで

なくともコンビニで働く日常は、社会との

接点を持ち続けることや人間観察という

要素で作家生活に欠かせないものである

ようです。

芥川賞受賞作「コンビニ人間」

やっぱり表現の結果である作品に写実的に

表現するかどうかは別として、自分が肌で

感じたリアリティがあるかどうかは文学に

関わらず、音楽でも絵画でも演劇でも

上質の創造の必要条件のような気がします。

 

鶏肉ハムを自作していることで有名だった

羽田圭介ですが、受賞後は「牛肉を食べる

ようになった」と言っていますが、

彼は22,3歳の頃にマンションをローンで

購入できていたというので、もともと

食べられなかったわけでもないわけです。

 

芥川賞受賞で収入が増えれば生活のグレード

を上げるこのは可能ですが、結局は作家自身が

それを求めているかどうかというところかな。

もともとひどく貧しい生活をしていれば別

ですが、そこそこの暮らしをしていたなら

収入が増えたからと言っていきなり派手な

生活をし始めるとも限らないのかも

しれません。

上記からすると、芥川賞を受賞することで一定の

増収チャンスはありそうですね。

でも結局は面白いことがすべてで芥川賞を取った

からといって、誰もが同じように左うちわという

わけではなさそうです。

実際、芥川賞受賞作がすべてベストセラーになる

わけではないし、受賞作家が皆ベストセラー作家

になっているわけではありません。

 

ただ面白いものを1本書けば、後はその作品が

勝手に稼いできてくれる可能性も大きいわけですね。

受賞はチャンスではありけれど、保証ではないと

いったところでしょうか。

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