吉田博のプロフィール!新版画作品の価格は?展覧会情報も!

      2017/02/05

この記事の所要時間: 614

吉田博という洋画家であり版画家をご存知

でしょうか。

tumblrをやっているとちょくちょく流れて

来るので私もリブログしていたのですが、

あの絵が吉田博の作品だとは知りませんでした。

近代の浮世絵とも言われているそうです。

確かに版画作品独特の1枚紗がかかったような

質感はあるのですが、それでいて透明感もある

独特の色彩は油絵や水彩画にはない魅力を

感じます。

ダイアナ妃もファンの1人で来日した際に

お買い上げになったことで知られています。

また夏目漱石も高く評価していたとか。

吉田博はどんな画家だったのか、調べて

みました。

 

スポンサーリンク

吉田博(よしだひろし)のプロフィール

 生年月日:1876年9月19日

没年月日:1950年4月5日

出身地:久留米市

 

旧久留米藩士、上田束秀之の子として誕生。

武士の家柄だったわけです。

1888年に福岡県立修猷館に入学。

修猷館は現在では福岡県立修猷館高等学校

となっていますが、藩校から英語の専修

学校を経て当時は旧姓中学でした。

1981年に同校で美術教師をしていた洋画家

の吉田嘉三郎に才能を見いだされて養子に。

 

このあたり時代を感じさせますね。

跡継ぎがいないから友人や親せきの子を養子

にもらうとか、才能を見込んで養子にするとか、

親のない子を産んでしまったから、祖父母の

養子にするとか、一見人道的でないように

感じられますが、今よりも家族としてのつな

がりが重んじられていたからこその習慣だった

という気もします。

 

早くから海外で成功

1893年に修猷館を卒業すると吉田博は京都の

洋画家・田村宗立に師事。

吉田嘉三郎は1984年に33歳の若さで逝去して

いるので短い縁だったわけです。

 

京都では三宅克己に出会って水彩画に没頭し、

小山正太郎が主催する不同社に参加。

1899年には中川八郎とともに渡米して

デトロイト美術館で「日本画家水彩画展」を

翌年にはボストン美術館で二人展を開催して

成功を納め、さらにヨーロッパへ。

各地を巡歴してパリ万博に出品した『高山流水』

が褒状を受けています。

その後さらにアメリカに戻り、水彩画展を開催。

 

デトロイトで展覧会を開くことになったのは

館長に自作を見せたところ絶賛されて急遽

開催することになったのだそうです。

展示だけでなく販売もしたようで、当時の

小学校教員の給料13年分に相当する額を

売り上げたとか。

 

美しい作品なのに、日本ではあまり名前も知ら

れていない吉田博。

多くの芸術家のように死後になって、その

才能を再確認されたというパターンなのかと

思いましたが、早い段階から海外で認められて

いたようです。

作品自体の価値ももちろんですが、当時の欧米で

ジャポニズムがもてはやされていたことの影響も

大きかったでしょう。

 

欧米はもちろん、アフリカ、インド、東南

アジア、中国、韓国など世界中を取材した

ことで有名で、各国が持つ独自の風情を感じ

させつつ、どの絵にも吉田博自身の情緒が

色濃いのが魅力だと思います。

傷害を通して風景画を描き続け、登山家で

あったこともあり、山の絵も有名。

 

新版画の制作へ

 1920年、それまで水彩画や油絵を中心に制作

してきた吉田博は、版画家であり版元の渡辺

庄三郎と出会って新版画の制作を開始。

この背後には欧米を歴訪中に明治時代の

粗悪な版画が流通していることに憤慨した

こともあるようです。

 

新版画はかつての浮世絵と同じように絵師、

彫師、摺師の分業で制作しますが、新しい

テーマや画風など浮世絵の近代化を目指す

ムーブメント。

 

吉田博が渡辺木版画舗から木版画を出版。

1923年にこれらを携えて渡欧すると

これも好評を博します。

すでに欧米で名声を博していたことのうえ

に、当時の欧米ではオリジナル版画が流行

していたことも幸いしたのでしょう。

 

版画というとマットな色彩のイメージが

あるんですが、吉田博の新版画は水や光の

透明感を感じさせてくれます。

構図も古典浮世絵の風景画のような構図から

斬新なものまでさまざま。

吉田博 全木版画集

 

吉田博の新版画の価格は?

 水彩画や油絵作品は一点ものなのでお値段も

かなり張ると思いますが、版画なら複数枚

現存するはずなのでお値段も一点ものよりは

低いのではと思って調べてみました。

 

吉田書店というオンラインの古美術ショップ

では吉田博の新版画作品を6万5000円~20万

円程度で販売しています。

あら、思ったよりはお値打ち。

買える買えないは別としてね。

今後ますます注目を集めそうなので実際に

買う派の方なら今がお買い得かも。

このショップは吉田博以外にも夢二の楽譜や

蔵書票など魅力的な作品がいっぱいで、

眺めるだけでも楽しいです。

 

吉田博の展覧会はのスケジュールは?

 吉田博の生誕140年にあたる2016年、春から

『吉田博展』が開催されています。

2017年も夏頃まで各地で開催されますので、

どこかで見たいものですね。

2017年2月4日(土)~3月20日(月)久留米市美術館
2017年4月29日(土)~6月18日(日)上田市立美術館
2017年7月8日(土)~8月27日(日) 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

この他、名古屋のボストン美術館ではMOA

美術館所蔵の吉田博木版画から名品86点を

展示する、

吉田博木版画展――叙情のユートピア

を2017年2月26日まで開催中。

写実的なのに個性と言っていい情緒が

ある。

西洋のエキゾチックな風景を描いて

いても日本人の心に響くしっとりとした

情緒が見る者を魅了する吉田博の作品。

今後、ますます人気が出そうであります。

私はこの人のタージマハルとかを見ると祖母

が歌っていたアラビアの歌なんかを思い出し

てしまいます。

巡回展といっても、かなり偏りがありますね。

もう少し、全国的に生きやすい土地で開催し

てもらいたいものです。

田渕俊夫の薬師寺食堂「阿弥陀浄土図」作者作品の価格は?水墨の『爛漫』に桜色が見える!

曜変天目茶碗が中国から消えた理由は?現在の値段や価値は?

ダリ展2016の会場や会期~お得なチケットやランチ情報!「不思議の国のアリス」も!

 - アート