増田セバスチャンのプロフィールや過去!6%DOKIDOKIは青文字系カワイイの聖地

   

増田セバスチャン
この記事の所要時間: 926

アーティストにしてアートディレクターの

増田セバスチャン

きゃりーぱみゅぱみゅの初期のアートディ

レクションで有名です。

彼がいなければ今のきゃりーぱみゅぱみゅは

存在しなかったかも。

日本の「kawaii」を世界に広めた立役者の

1人でもあるわけですが、「カワイイ」を

生み出すクリエーターには意外に壮絶な

過去があったようです。

増田セバスチャンについて興味本位で調べて

みました。

 

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増田セバスチャン:プロフィール

本名:増田ひろし

生年月日:1970年8月7日

出身地:千葉県松戸市出身。

職業:アーティスト、アートディレクター

 

複雑な家庭で過ごした少年期

実家は呉服屋で裕福な家庭で育ったという

増田セバスチャン。

しかし、DVの父親は中国人の愛人と子供を

作り勝手に離婚届を出して再婚。

母親は育児放棄で食事も作らない。

弁当を作ってくれてもご飯にリンゴという

ような内容だったそうです。

悲惨な家庭環境だったためもあり、妹は

リストカット依存症に。

幼少期には難聴だったそうですが、母親は

そのことにも気づかず、小学校に入るまで

聴覚に問題があった。

しかし、これに関して増田セバスチャン自身

は外界に対する感受性が築かれる幼少期に、

情報収集を視覚に多く頼る状況だったことが、

自分の色彩感覚に影響を与えているという

ような分析をしているようです。

まさに「塞翁が馬」!

もちろん、その感性が生かせたのは彼自身の

努力によるわけですが、ネガティブな状況も

何かに昇華することができるというのは、

多くの成功者に共通するところですね。

 

確かにかなり悲惨ではありますが、お金に

不自由しているわけではなく、リンゴ弁当が

嫌なら昼食代をもらうことができた。

母親が食事を作らなくても家のツケで寿司を

食べることができた。

また呉服店という高級品や美しい物に触れ

られる環境でもあった。

その後、食べられない時期があってもお金

至上主義にならず、自分の表現にこだわり

つづけることができたのは、そのおかげかも

しれません。

 

こうして家庭内の混乱から目をそらすように

増田セバスチャンはアートの世界にのめり

込んでいった。

人間は満たされない思うをどこかで満たそう

とするもの。

昨今、多発している異常な犯罪もある意味で

これのネガティブなバージョンかと。

当時の状況については増田セバスチャン本人

の著書『家系図カッター』に詳しいです。

この本はまさに事実は小説より奇なりの

面白い本で、一気に読まされてしまいます。

そのうち映像になるんじゃないのかなぁ。

家系図カッター (角川文庫)

彼自身、見ないようにしていたという

家庭は一般的ない価値観からすれば不幸な

家庭環境なわけですが、じゃあ彼の人生が

不幸かというとそうでもない。

その経験があったからこそ、現在世に知られる

ようになった増田セバスチャンはいやおうなく

その頃の経験が細胞となって形成されている

と思うんですよ。

彼自身も、もう一度あの少年期を送ることは

選ばないかもしれないけれど、あの時期が

なければよかったとは思っていないんじゃ

ないかと思います。

実験演劇からアートの世界へ

難聴だったこともあり、人とのコミュニケー

ションが苦手だった少年時代。

高校卒業後は家を出て大阪の専門学校に

通いますが引きこもりになり、アルバイトも

クビになってお金もなく、図書館で寺山修司

の『書を捨てよ町へ出よう』を読んで東京に

戻る決心をしたそうです。

 

彼自身、影響を受けた人物に寺山修司を挙げて

いるんですが、これを知ってなるほどという

気がしました。

「カワイイ」で知られる増田セバスチャンですが

彼の情報過多のような色の世界は非常に作り物

っぽくて、それでいて生々しさを感じさせる

ある種の毒のにおいがします。

着色料バンバンで体に良くないと分かっていて

思わず口に入れたくなるチープなお菓子や

厚化粧の美人の笑顔みたいな。

 

昭和の匂いがプンプンする寺山修司の周辺は

さえないおやじが描き出す薄暗くどろりと

して猥雑な世界でありながら、センチメンタルで

どこかに透明感がある。

すごく俗っぽいのに寺山修司にしか描けない

オリジナリティにあふれている。

増田セバスチャンの明るくマットな色彩感

とはまったく違う世界ながら、どこかに共通

するものを感じさせます。

 

もともと幼少期から漫画家になりたいと思う

などクリエーター志向だった増田セバスチャン

が自己表現の手段として当初選んだのは演劇。

美術や大道具など様々な仕事を経験し、自身

のパフォーマンスユニットを主催したりも

していますが、演劇のように短期間のみの

公演ではなく、作品に対する「買う買わない」

の評価を継続的に得られる形態ということで

ショップ経営に転向していきました。

 

ショップ経営を始めても当初は赤字で店を

運営するためにバイトをする日々。

テレビ局での大道具などもやっていました。

「ワンルームの内装から、東京ドームの

コンサートまで作れます」

と豪語するのはこの頃の多彩な経験がある

からのようです。

 

しかしステージでの表現形態を捨てたわけ

ではなく2005年からは「6%DOKIDOKI

ヴィジュアルショー」という独自の形態の

舞台を演出、脚本、音楽監修、振り付け

すべて手掛けて上演しています。

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

 

6%DOKIDOKIは青文字系の聖地

1995年に原宿に自身がプロデュースする

ショップ6%DOKIDOKIをオープン。

きゃりーぱみゅぱみゅもこの店の常連だった

そうです。

 

6%DOKIDOKIを訪れるのは、いわゆる青文字

系の子たち。

青文字系とは『Zipper』『CUTiE』など個性的

で非日常的、多くはガーリーで同性受けする

タイプの原宿ファッションを好む文化やそれを

支持する若者たちを指します。

男に媚びる系のファッション誌『JJ』『ViVi』

『Ray』『CanCam』『PINKY』のタイトル

が赤やピンクなど赤色系であることから

これに対して付いた名前。

 

世界の著名人も支持!

 6%DOKIDOKIも開店当時から今のような

高い評価を得ていたわけではありません。

個性の強い世界観はすぐには受け入れられ

なかったのでしょう。

編集者の紹介で映画監督で女優のソフィア・

コッポラが来店し、絶賛したことが世界的に

知られるきっかけとなったとか。

 

またニューヨークで個展をしたのは、それ

以前に交流があった世界的な中国人芸術家の

蔡國強の「デビューするならニューヨークで」

というアドバイスによるものだそうです。

国内ではファッション系のクリエイターと

いう認識だったのが、ニューヨークでの個展

の成功で、アーティストとして名を知られる

ようになったことは現在の彼の成功に大きく

寄与しているでしょう。

ニューヨーク在住の蔡國強が個展会場に姿を

表したことも大きな話題になりました。

 

こうして見ると増田セバスチャンは非常に

運のいいアーティストのようにも見えますが

「チャンスは準備のできている者に与えられる」

とも言いますから、それまでに運を生かせる

状況が整っていた、そこまでは彼自身がちゃんと

準備していたともいえますよね。

 

セバスチャンの名前はどこから?

増田セバスチャンという名前はなかなか

インパクトのあるネーミングですが、命名の

由来はあるのでしょうか。

実験演劇時代から使っている芸名で、光る

名前ということで自らつけたようですが、

彼にとって「セバスチャン」がなぜ光る名前

なのか?

 

セバスチャンというとアニメの世界では

執事の代名詞みたいなものですよね。

『アルプスの少女ハイジ』『ぺリーヌ物語』

『ドキドキ!プリキュア』『黒執事』には

どれのセバスチャンという執事が登場

します。

女王と言えばエリザベス、アライグマと

言えばラスカルという程度には、セバス

チャンと言えば執事は定着していると

思いますが、彼が執事に光るものを感じて

いたとは思えません。

 

これはあくまで憶測の域を出ませんが

「殉教者セバスチャン」ではないかと

私はにらんでいます。

三島由紀夫もこだわりを持っていた

「殉教者セバスチャン」は多くの芸術家が

ゲイアイコンとして作品に登場させて

来ましたが、ハリネズミのようになるまで

矢で射られても命を失わなかったという

聖セバスティアヌスに彼がある種の憧れを

抱いていたなんて言うのは安手のドラマ

みたいな感傷的な想像でしょうか。

 

とにかく「kawaii」という言葉に代表され

一見屈託がないように見える増田セバス

チャンの世界も、それが形成されるまで

には屈折した思いもあり、天真爛漫純粋

無垢というわけではないわけです。

もちろん単純に「キレイ」「カワイイ」

「オモシロイ」「アタラシイ」でもいいと

思うんですが、奥行きが見えた方がより

面白いのかも。

「愛している」という言葉を発する裏には

百万通り以上もの事情があるように、

物事はそれが形を成す以前の世界が必ず

ある。

脚本で言えば行間?

そういう意味で増田セバスチャンの行間

には今後も注目していきたいですね。

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