イザベラ・バードの日本奥地紀行ルートや持ち物!泊まったホテルは?

   

この記事の所要時間: 937

イザベラ・バードという女性が興味深いです。

日本で言えば明治時代、本国イギリスでは

ヴィクトリア朝の時代に日本を始め、アジア

各地を訪れた女性旅行家であり紀行作家

今とはまったく交通事情が違いますから

25歳から旅行を始め、73歳の誕生日を

目前に世を去る数カ月まで中国を旅していた

そのバイタリティはすごいと思います。

イザベラ・バードの旅のルートや旅の荷物、

言いたい放題の旅の感想なども調べて

みました。

 

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イザベラ・バード(Isabella Lucy Bird):プロフィール

 

氏名:イザベラ・バード(Isabella Lucy Bird)

結婚後氏名:イザベラ・バード・ビショップ(Isabella Bird Bishop)

出身地:イギリス、ヨークシャー州

生年月日:1831年10月15日

没年月日:1904年10月7日

 

1931年、ヨークシャーの牧師の長女として

生まれた

70歳を超えて旅に出たタフなイメージですが

幼い頃は病弱で北米に転地療養に出た経験が

成長して旅を愛するきっかけとなりました。

 

旅行を始めたのは22歳の時。

ロッキー山脈を越えてカナダを旅したのが

始まり、カナダ、アメリ カ、オーストラリア

ニュージーランド、ハワイなどを訪問。

1878年、日本を訪問しこれ以降ペルシャ、

クルディスタン、北朝鮮、中国、日本と

アジア各地を訪ねます。

今でいうならバックパッカー的な旅が好き

だったようですね。

未踏の地に足を踏み入れることに興味があり

日本を訪れたのも、アイヌを訪ねるのが

大きな目的だったそうです。

 

イザベラ・バードの持ち物は?

 

旅に出る時は小さなバッグ1つで出たいと

思いながら、ついつい荷物は膨れ上がるもの。

イザベラ・バードの旅もなかなか大荷物。

日本の旅に持参した荷物は重さ約50㎏。

内容は以下の通りでした。

  • 空気枕
  • 折りたたみ椅子
  • ゴム製浴槽
  • シーツ
  • 折りたたみ式ベッド
  • 馬具(鞍、馬勒)
  • ブラントン氏の大判日本地図
  • イギリスの「アジア協会紀要」数冊
  • お金(紙幣と銅貨)
  • 通行証
  • 防水紙の合羽や油紙など
  • 食べ物少々

ふーむ、ベッドにお風呂まで!?

バスタブは奇抜な荷物だと思うけれど

西洋の女性が日本の公衆浴場を使うのは

つらいだろう。

おまけに日本を旅したのは6月から9月

ですから、ないと臭くなっちゃいますね。

ベッドは習慣の違いもありますが、ノミを

避けるためでもあったようです。

そして、馬具まで!

当初は馬を買って旅をすることも考えて

いたようで、日光での旅は馬を利用した

ようです。

しかし、当時日本の馬は西洋の馬術で使う

ハミをつけて調教していなかったため

これはウマくいきませんでした。

イザベラは馬に乗れたようで、70歳で

モロッコからアトラス山脈を越えた時も

1600キロの道のりに馬を利用しています。

 

日本奥地紀行ルート

 

1878年6月~9月まで世話係兼通訳の伊藤

鶴吉を雇って東京から日光、新潟、東北

日本を青森まで北上し、北海道に渡って

平取アイヌ部落を訪ねています。

10月からは神戸、京都、伊勢、大阪と

西日本を旅行。

この時の旅を記したものが『日本奥地紀行』

(Unbeaten Tracks in Japan)です。

 

イザベラ・バードの日本旅行のルートを

分かりやすく地図にまとめてくださっている

ものがあったのでお借りしました。

『完訳日本奥地紀行』のページ情報も加えて

くださっているので時系列でも、特に見たい

場所のみでも楽しむことができて、読書の

助けになると思います。

完訳 日本奥地紀行1―横浜―日光―会津―越後 (東洋文庫)

 

イザベラ・バードの目に映った日本

 

バックパッカーがアジアの街の不潔さや

治安の悪さ、観光地の物売りのしたたかさ

などをののしりつつ、それでもやはり旅に

出てしまうのと同じでしょうか。

イザベラ・バードも辺地の人々や光景を

時には辛らつに歯に衣着せぬ暴言を吐き、

時には口を極めて褒めたたえてもいます。

例えば、日本人の見た目に関しては、

「日本人は、西洋の服装をすると、とても

小さく見える。どの服も合わない。

日本人のみじめな体格、凹んだ胸部、がに

また足という国民的欠陥をいっそうひどく

させるだけである」

 

「日本人の黄色い皮膚、馬のような固い髪、

弱弱しい瞼、細長い眼、尻下がりの眉毛、

平べったい鼻、凹んだ胸、蒙古系の頬が出た

顔形、ちっぽけな体格、男たちのよろよろ

した歩きつき、女たちのよちよちした歩き

ぶりなど、一般に日本人の姿を見て感じる

のは堕落しているという印象である」

もんのすごい偏見に満ち満ちたご意見を

頂戴してますね。

 

集落によっては「不潔さの極み」とこきおろ

されたりもしていますが、すべてではなく

山形県の米沢平野でのことは、

「米沢平野は、南に繁栄する米 沢の町があり、

北には湯治客の多い温泉場の赤湯があり、

まったくエデンの園である。

鉛筆で描いたように 美しい」

と称賛、「アジアのアルカデア(桃源郷)」

とまで称しています。

 

日本はイザベラ・バードにとって初めての

アジアのようなので、文化・習慣の違いから

くるショックもいろいろあったことでしょう。

しかし、

「日本ほど女性がひとりで旅しても危険や

無礼な行為とまったく無縁でいられる

国はないと思う」

「彼らは礼儀正しく、やさしくて勤勉で、

ひどい罪悪を犯すようなことは全くない」

だそうで。

これは現代の多くの海外旅行者と同じ

見解ですね。

この伝統が今後も維持できるといいの

ですが。

 

イザベラ・バードお気に入りのホテル

 

日光で泊まった金谷邸(金谷カッテージ・

イン)は大いにイザベラのお気に召した

ようです。

これは日光東照宮の金谷善一郎氏が自宅を

改造して外国人向けの民宿として開業した

宿泊施設。

1893年には「金谷ホテル」と改名。

現在の日光金谷ホテルです。

フランク・ロイド・ライトやアインシュタイン

ヘレン・ケラーも宿泊したことがある由緒

あるホテルです。

イザベルは「内外に日本の牧歌的生活がある」

と大絶賛して2週間滞在。

日光に行く機会があればぜひ泊まってみたい

ですね。

 

朝鮮や中国はどうなの?

イザベラ・バード撮影_重慶税関のガードマン

イザベラが撮影した重慶税関の警備員

日本での旅の翌年1879年にイザベラ・バードは

中国を訪れています。

「中国で仁が重んじられているという印象は

日常生活からはさほど受けない。

中国人の性格に関するこの国での一般的な

見解は、冷酷、残忍、無慈悲で、徹底して

利己的であり、他人の不幸に対して無関心

であるというものである」

分かる分かる。

親しくなると、また違うんですけどね。

中国の生活を経験した日本人の間ではよく

「儒教の国ちゃうんか?」

というツッコミが入りますが、イザベラも

同じ気持ちだったんですね。

「彼女たちの質問はまことに軽薄だったし、

好奇心は異常なまでに知性を欠いていた。

この点で日本人の質問とは好対照だった」

この辺では日本人への高評価が見えます。

見た目は悪くても心は錦!

「中国の町のごろつき連中は、無作法で、

野蛮で、下品で、横柄で、自惚れが強く、

卑劣で、その無知さ加減は筆舌に尽くせない。

そして、表現することも信じることも

できないような不潔さの下に暮らしている。

その汚さといったら想像を絶するし、その

悪臭を言い表せる言葉は存在しない。

そんな連中が日本人を、何と『野蛮な小人』

と呼ぶのである!」

このあたりでは完全に日本人に軍配が上がって

います。

ルックスは悪くてもね。

 

まあ、これだけ言いながらも1896年には

再び中国を訪れていますから、辛辣な意見も

あくまでジャーナリスティックな視点からの

観察ということでしょう。

ブーブー文句を言いつつも、また行って

しまうのがアジアの旅の中毒性。

 

1894年には初めて朝鮮を訪れて

北京を見るまではソウルを地球上でもっとも

不潔な都市、また紹興の悪臭に出会うまでは

もっとも悪臭のひどい都市と考えていた。

と暴言。

つまり中国がアジアの最上級です。

「北京を見るまでは『不潔!』と言うな。

紹興に行くまでは『クサい!』と言うな」

って感じでしょうか。

そうはいいつつ、イザベラは最後の旅となった

中国での旅を終えて帰国したのち、本来なら

もう一度中国を訪れる予定でした。

 

各国人に対するイザベラの評価は、

「中国人はいろいろな欠点はあるにしろ、

ひたむきさという点では他の東洋民族

にはないものがあるように思われる」

 

「朝鮮人は清国人にも日本人にも

似てはおらず、そのどちらよりもずっと

見栄えがよくて、体格は日本人よりはるかに

りっぱである」

とあるので、私なりにまとめると、

日本人:ルックスはパッとしないけど

民度は高い。

朝鮮人:ルックスは三国一。

中国人:不潔だし、臭いし、性格も悪いけど

何かあると感じさせる(眠れる獅子?)

てな感じでしょうか。

ま、人間人柄が一番大切よね。

どこの国にもいい部分も悪い部分もある。

旅に出ると日本人であることを思い知る

面もあるけれど、国籍を超えた1人の

人間として客観的にものが見れるような

気がします。

またバックパックを背負ってアジアを

旅したいな。

体力には自信はありませんが。

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