ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)の保険適用は?費用や入院日数は?

      2016/05/17

この記事の所要時間: 432

ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)の名医・

大圃研医師が登場した「情熱大陸」を

見ました。

「ガンは怖い」という思いは多くの人に

共通すると思いますが、ESDであっさり

ガンを切除する大圃医師を見ていて、

時代は変わっているなあと思いました。

ESDってすごい!

ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)について

費用や保険が適応されるのかどうか

など調べてみました。

 

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ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)とは?

 

ESDとは内視鏡的粘膜下層剥離術

(Endoscopic Submucosal Dissection)の略。

食道や胃、大腸などの内臓壁は粘膜層、

粘膜下層、筋層という3つの層からなり、

ガンは最表面の粘膜層から発生します。

これら表面のガン組織は初期のうちなら

薄くはぐようにして切除することが可能。

開腹することなく、カメラを使って粘膜層を

含めた粘膜下層までを剥離し治療します。

 

それまでにも内視鏡的粘膜切開術(EMR)

endoscopic mucosal resectionと呼ばれる

カメラを使った手術がありましたが、

EMRはスネアと呼ばれるループを使って

病変部をねじ切るようにして切除するので

広範囲の手術はできません。

分割して手術をしなければならない場合には

病変を取り残すこともあり、再発することも

多い治療法でした。

ESDによって患者の負担も少なく、より

確実な手術ができるようになったのです。

 

実際の手術は内視鏡の先端の針から、腫瘍の

ある層の下にヒアルロン酸ナトリウム溶液など

を注入して浮き上がらせた病巣を電気メスで

切除します。

出血も少なく、手術時間も短いこの治療法

によって、術後の入院期間も開腹手術より

大幅に短縮されました。

 

先進医療から保険収載で国民健康保険適応へ

 

先進医療とは厚生労働大臣が定める高度な

医療技術を用いた療養を指します。

かつてはESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)も

先進医療制度の範囲で施術されていました。

 

先進医療は一般医療に比べて当然効果は

高いのですが、技術料が高く、健康保険が

適応されません。

全額自己負担になるため治療費は高額と

なります。

 

ESDも当初は先進医療制度の中での適応

でしたが、現在では早期食道ガン・早期胃ガン

早期大腸ガンのESDが保険収載され健康保険

が適応されています。

ただ、治療を受けられる医療施設は、まだ

限られています。

 

ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)の費用や入院日数は?

 

大腸ガンの開腹手術や腹腔鏡手術の場合、

その手術費用は数十万~100万円の間が

一般的ですが、ESDならより少ない費用で

患者の負担も少なく、回復も早く治療する

ことができます。

 

ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)の費用は

病院によっても、状況によっても変わって

くると思いますが、入院期間や自己負担額の

目安は以下の通り。

部位 入院期間 手術費用 1割負担者 3割負担者
胃(悪性) 10日 65万円 6.5万円 20万円
胃(良性) 10日 45万円 4.5万円 14万円
食道 10日 60万円 6万円 18万円
大腸 9日 55万円 5.5万円 17万円

 

早期発見が決めて

 

ガンが不治の病だった時代は過去のことに

なりつつあるのかもしれません。

ESDという画期的な手術でより安全で

再発率の少ない治療ができるようになりました。

 

しかし、ESDで対応できるガイドラインは

【食道】:粘膜固有層までにガンの浸潤が留まるもの

【胃腸】ガンの深さが粘膜層に留まり、腫瘍径2cm以下、潰瘍を伴わない分化型ガン

【大腸】腫瘍の大きさが2~5cmまでの一括切除が可能な腺腫または早期ガン(深さが粘膜下層1000μmまでに留まるがん)」

と決められていて、ESDで治療できるか

どうかは、その判断は担当医によりますが

内臓壁の表層部にとどまっている場合で

なければESDは効力を持ちません。

 

そのためは早期発見が重要です。

定期的にガン検査を受けて早期発見を

してこそガンは怖くないといえますね。

皆さん、ガン検査受けましょうね。

(お前もな!)

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