中国司法試験の難題「親と恋人どっちを助ける」あなたの解答は?

      2016/02/14

この記事の所要時間: 45

画像出典:http://chuansong.me

中国で行われた2015年度の司法試験の問題で

解答に悩む難題が出たことが話題になっています。

 

問題は

「火災の際に母親と彼女が同時に

水に落ちた」

というシチュエーションで、

どういう行動をとると犯罪になるか

あるいはならないかというもの。

 

これはいわゆる究極の選択ですね。

先日、鬼怒川結界の際には救助にあたった

消防士の的確な判断が話題を呼びました。

彼の場合は専門知識や経験から反射的に

判断する力を持っていたと思えるのですが、

この問題では本人も厳しい状況にいるわけです。

2人とも助け出せたら言うことないですが

1人しか救えなかったからといって

罪にはならないと人情では思うのですが…。

 

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司法試験のドラマチックな難題

 

この問題は選択問題で

「自らも火災に遭遇している際に

母親と彼女が同時に水に落ちた。

この状況下で不作為の犯罪に関して

下記の選択肢から正しいものを選びなさい」

というもの。

選択肢の1つには

「甲は火災の際、母親を救える状況下で

彼女を救うために母親を救えなかった。

もし、犯罪的要素がなければ、

甲の不作為の犯罪が成立する」

というのもあったそうです。

悪気はないけど罪は問われるってことですね。

これは正解なんでしょうか?

 

正解は何?

 

全部の選択肢は分からないんですが、

ちなみに正解の選択肢は、

「母親と彼女は共に危機状態にある。

どちらを救っても犯罪にはならない」

というものだそうです。

まあ、当たり前っちゃあ当たり前ですよね。

 

人の命は平等

 

この状況を犯罪と見るかどうかは

まず当事者に義務があるかどうか。

 

中国の法律では母親を含む近親者に対しては

救助の義務があります。

しかし、近親者とその他の者が同時に

危険な状況下に置かれた場合に

近親者を救わなければならないという

規定はないとのこと。

 

生きる権利は平等にあるので

二者択一を余儀なくされ、そのことで

一方が命を落とすことになった場合、

それが恋人であっても、ただの

通行人であっても犯罪とは認めないそうです。

 

もちろん近親者が危険な状況下にあり、

当事者が救えるのに救わなかった場合

これは犯罪となるそうですよ。

 

他にもドラマばりのシチュエーションの難題が

 

今回の試験の難題はこの問題だけでは

なかったようで、

「下記の選択肢から偽造通貨行使罪が

成立するものを選びなさい」

という問題の選択肢には

「友人の結婚式でお祝いとしてニセ札を包んだ」

などというのもあったそうです。

 

なかなかドラマを感じさせる試験問題で、

人情とのせめぎ合いですね。

法的にはノットギルティでも中国伝統の

儒教的な考え方からすれば

母親を救わないのはアウトなんだろうな。

 

君主よりも子よりも親への孝が

大事なはずですから。

 

中国の古典には飢饉の際に自分の子を

料理して親に食べさせる。

なんて逸話を美談としているものが多いです。

 

まして相手はまだ妻にさえなっていない女。

たとえ男が恋人を助けようとしても

そこは女自身が

「いいえ、私はいいんです。

お義母さまから助けて差し上げて」

というのが理想でしょうな。

 

実際、こういう場面に出くわしたら

中国の男性なら母親を先に助けようと

する人が多いような気がします。

 

もちろんそうばっかりではないですが

一般的にみて、まだまだ中国には

親孝行の習慣が根強く残っています。

親を大事にするという面においては

日本は中国に及ばない気がしますね。

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