野老朝雄(ところあさお)プロフィール!東京五輪エンブレムは組市松紋

      2016/04/26

五輪エンブレム
この記事の所要時間: 754

すったもんだの五輪エンブレムがいよいよ

最終決定しました。

4つに絞られた候補の中から日本の藍色を

使った落ち着いた印象のデザインに決定。

作者の野老朝雄(ところあさお)氏について

調べてみました。

イッセイミヤケやTOTOとのコラボなど

すでに大活躍している方のようです。

 

スポンサーリンク

2020東京五輪エンブレムは組市松紋

五輪エンブレム_組市松紋

4つの図案のうちのA案、藍色の市松模様が

アレンジされた図案は「組市松紋」というのだ

そうです。

過半数以上の13票を獲得して選ばれました。

自作のエンブレムが選ばれた野老朝雄さんは

賞金100万を獲得。

発表会の場で、

「ついさっき知ることになったので、

頭が真っ白になっております」

と挨拶した野老氏は、

「とても長い時間をかけてデザインした

我が子のようなもの」

と話し、感無量で言葉に詰まる場面も

ありました。

 

野老氏の作品が評価されたポイントは

以下のような点。

  • クール
  • シンプル
  • 日本の伝統を感じさせる

逆に「地味」「目がチカチカする」

というような意見もあったようですが、

五色を打ち出すイメージが強い中、

オリジナリティという点では一番では

ないでしょうか。

 

市松模様とは

 

日本の伝統模様「市松模様」。

もともとは江戸中期の歌舞伎俳優、

佐野川市松が舞台で着用した紺と白の、

格子柄を着用して話題になり、役者の

名前を取って「市松模様」と呼ばれる

ようになったもの。

今では色に関わらずどんな色でも2色の

正方形の模様を市松模様と呼びますが、

本来、紺と白が原点だったんですね。

 

和服を着た子供の人形を市松人形と

呼びます。

一体だけでも市松人形、いちまさんなどと

呼ばれますが、本来は男女一対で飾るもの。

呼び名は役者の佐野川市松に似せたため

いう説もありますが、個人的には男女一対

=「相対する2種」「陰陽」を市松といった

ものだと思っています。

 

そういう意味で今回2色に色を

限ったのも、陰陽やプラスマイナスなど

によって世界や宇宙が構成されている

という深い意味も読み取れる気もします。

 

美しい造形というだけでなく、そこには

伝統の継承やさまざまなコンセプトが

読み取れるところが、今回、多くの票を

獲得した理由かもしれません。

 

野老朝雄氏自身の思い

 

野老氏自身は今回のデザインに関して

「開催時期が夏なので涼し気な印象を出す

ために、藍の単色使いを選んだ。

同じピースを45個組み立て、つなげる

ことで作ったデザイン」

と説明しています。

同じピース、個々がつながることで

美しい1つのイメージを作り上げて

いることにも、五輪の意義が表現されて

いるように思われます。

「繋げる」は野老氏自身の日常的な創造の

コンセプトで、必ずしも五輪用に考えた

わけではないところも興味深いです。

 

野老朝雄(ところ・あさお)プロフィール

 

氏名:野老朝雄(ところ・あさお)

職業:アーティスト

TOKOLO.COM主宰

 

1969年東京生まれ.

1992年 東京造形大学デザイン学科建築専攻卒業.

1992-93  AAスクール在籍.

2010-12 年 東京造形大学非常勤教員

2010年~ 桑沢デザイン研究所非常勤教員

2003年~ 武蔵野美術大学非常勤講師(ファッション分野担当)

 

幼少時より建築を学び、江頭慎氏に師事。

2001年の9.11をきっかけに「繋げる事」を

テーマに紋様の制作を開始。

建築の床面・壁面、企業のロゴマーク、美術、

ファッション、建築の多領域に渡って幅広く

手がけていいます。

デザインだけでなく展覧会の監修なども。

 

もともとは野老朝雄は建築を専門に学んだ

建築畑の人だったようですが、現在は数学的な

法則に基づいて多様な活動するアーティスト。

単純な原理に基づいて定規やコンパスで

再現可能な紋様の制作をはじめ,現在は

同様の原理を応用した立体構造物の制作も

行なっている

デザインといっても建築に関わるデザインや

建築的な発想で作るデザインが得意分野。

特に紋にはこだわりを持っているようです。

今回も市松というパターンを組み合わせる

ことで幾何学的な図案での応募でした。

無機質なものを組み合わせて、日本の伝統や

温もりという有機的なイメージを創り出した

ところが興味深いです。

野老朝雄_作品画像出典:http://www.ntticc.or.jp

建築や美術で使われる最も美しく安定した

比率=黄金比を使って描かれた野老氏の作品

『kumapon(g)』。

子供のためのワークショップイベントで

使われたデザインです。

使っているパターンは大きさの違う円のみ。

そして色も白と黒のみ。

しかし、ユーモラスで生き生きとして表情を

創り出しています。

幾何学的というのは無機質なイメージが

ありますが、細胞や分子の世界まで入って

いくと実は有機的なものも幾何学的な

パターンで構成されているという気もします。

この動画、細胞分裂のようで面白い。

ストーリーもないのにじっと見てしまいます。

 

ファッション分野でも活躍

インタビューを受ける野老氏が着用している

のは自身のパターンを使ったテキスタイル。

バオバオ・BAOBAO ISSEY MIYAKE TOKOLO PATTERN ◇

大人気のISSEY MIYAKEのBAOBAOと野老朝雄氏の

コラボ商品。

すんごいステキ私好み。

黒や白もありますが、個人的には赤が一番。

 

TOTOとのコラボ便器

野老朝雄_TOTO便器

TOTOとのコラボ作品。

これも市松がモチーフになっています。

 

大名古屋ビルヂングのデザインにも

大名古屋ビルジング_ファサードガラス

今年の春にリニューアルオープンした名古屋の

大名古屋ビルヂングの建築にも関わっていて

ビル下層のファサードガラスパターンの

デザインを担当されている模様。

ガラスに幾何学パターンが描かれています。

地元の方は大名古屋ビルヂングに寄られた際は

ぜひ、しみじみご覧ください。

大名古屋ビルヂングのことは春に記事にも

したので、なんだか親近感を覚えます。

他にも

★大阪梅田のプリーゼタワー地下通路

★伊達の牛たん本舗仙台壁画

★110ビル地下エントランス壁面

なども手がけています。

地元の方なら

「ああ、あれね」と思うようなものでは

ないでしょうか。

 

野老朝雄:妻子や家族は?

 

野老氏の家族は奥様と娘さん1人。

奥様は全面的にサポートしてくれる

存在で「頭が上がらない」とのこと。

よくチャックを閉め忘れるそうで、

「チャックを閉めて!」なんて注意される

とインタビューで紹介していました。

お父様は建築事務所を経営、お母様は

インテリア関係のお仕事だそうなので

自然とデザインに関心を持つような

家庭環境に育ったんですね。

 

父との約束とは?

 

今回、野老氏のエンブレム採用の

ニュースが報じられた際に、「野老」を

「ところ」と読むということに驚かれた

方は多いのではないでしょうか。

野老氏はかつて父親に、

「誰もが『ところ』と読めるようにする」

と誓ったことがあるそうで。

今回はその誓いを果たしたと言えるのでは

ないでしょうか。

今回のエンブレム再募集では、必ずしも

デザインが専門ではない方も大勢応募

されたようですが、やはり栄冠は専門家の

頭上に輝きました。

派手な印象はありませんが、野老氏の人柄

と同様にじわじわ味わい深いデザインです。

佐野研二郎: ヤン・チヒョルト氏登場でパクリ疑惑はさらにドロ沼に

佐野氏が転用容疑是認 五輪エンブレム使用中止へ

大名古屋ビルヂング東海初出店グルメリスト!営業時間・休日・席数も!

 - アート