河地貢士プロフィール!うまい仏の販売や値段は?まんが農場他作品も

      2016/04/24

この記事の所要時間: 836

現代美術作家の河地貢士(カワチコーシ)氏が

面白いです。

のり塩ポテトチップス青のりをいったん

チップスから払落し、また一カ所に集めたり

模様を描いたりするアートや、うまい棒

彫刻して作る「うまい仏」(旨仏・うまいぶつ)、

マンガ雑誌を土壌に植物を育てる「マンガ農場」

などユニークな作品でここ数年ネットでも

話題になっています。

 

「食べ物で遊んじゃいけません!」

とお母さんに叱られそうな作品ですが

単なるおふざけではなく、ちゃんとした

コンセプトがあるようで。

難しいことは別にして、個人的に

こういうセンスは結構好き。

そんなわけで河地貢士について調べてみました。

 

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河地貢士(かわちこうし):プロフィール

 

岐阜県多治見市出身。

高校時代に赤瀬川原平、ヨーゼフ・ボイスに

影響を受けてアーティストを志し、名古屋

芸術大学美術学部デザイン科造形実験コース

に進学、同コースを卒業。

東京を拠点に作品制作だけでなく

アートディレクションやイベント企画なども。

河地氏の公式サイトによると、

インスタレーション、絵画、彫刻、写真、

映像、ワークショップ等の様々な手法で、

身近な物事から別の物語を紡ぎ出し、

現代社会に対する寓意を込めた制作を実践する。

ふむふむ。

単にキレイキレイな作品を作る作家さんでは

なさそうです。

 

「うまい仏」とは?

107 Tasty Buddha

107体のうまい仏。
煩悩の数108まであと1体というとこまで
来るものの、最後の1体は作家が口にして
しまって108体に至らないというストーリーが
あるそうです。

おなじみの駄菓子「うまい棒」を彫刻して

円空風の仏像に仕上げたもの。

子供の頃、食べ物で遊んだことは誰にでも

ある経験ではないでしょうか。

 

大きなエビせんべいを周りからかじって

動物やハートや好きな形を作ったり、

せんべいにチョコのチューブで絵を描いたり。

「食べる物で遊んじゃいけません!」と

世のお母さんが怒りそうな行為ですが、

食べる物が本来の目的とは違う性質を持つ

ところが子供にはたまらない。

紙や絵の具で図画工作する以上の非日常の

喜びがあるわけです。

 

河地貢士氏の「うまい仏」は見る者にそんな

ワクワクを思い出させるわけですが、

制作者の意図としては、本人がそれを

面白がっているだけにとどまらず、

見る者に日常の別の視点に気付くきっかけ

を与えていると考えてもよさそうです。

例えば、「うまい棒の中にも仏は存在する」

とかね。

 

「うまい仏」を見て想起するのは円空仏。

実際に河地貢士氏も円空仏をイメージしている

ようです。

彼は出身地が岐阜県なので、飛騨出身とも

いわれる円空には地元感があるのかもしれません。

 

仏師は木材を仏の形に彫るのではなく、

「木の中に本来存在する仏を掘り出す」

とよく言われます。

物はうまい棒ですが発想は同じですよね。

 

円空の仕事をうまい棒で再現する。

これをオマージュととるか、パロディと

とるか、現代社会への寓意ととるか。

さまざまな見方ができるところが、

おもしろいです。

 

こういうアートは完成した作品自体よりも

作品を作る際のコンセプトや制作過程に

意味があるのでしょう。

実際、河地貢士氏は完成した円空仏を

その場で食べてしまったりもしています。

 

「うまい仏」は購入可能? 値段は?

 

誰でも食べたことがあるうまい棒で作られた

円空風の仏像を初めて見た人は、意表を突く

発想にある種の感動を覚えるはず。

「友達に見せたら、ちょっと自慢できそう」

「お値段によっては1つほしいなぁ」

と思う人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、販売してるの?

食べ物ですし、壊れやすいお菓子なので

どうなんだろうと思いましたが、過去には

ギャラリーやアートフェアの会場などで

販売されています。

 

お値段は1体5,010円。

原価は10円です。

うーむ、私なら自分で彫りますね。

 

ちなみに食品ではありますが、油分が多く

乾燥しているためにほぼ腐敗しないとのこと。

時間が経つと油が酸化して油絵具のような

においになり固くなっていくそうです。

自分で彫ってみたい方は動画が参考になるかも。

 

マンガ農場も面白い!

まんが農場

もう1つ、河地貢士氏の代表作ともいえる

「マンガ農場」。

これも自分でもやってみたくなる作品です。

読み終わったマンガ雑誌のお気に入りの

ページに野菜の種を植え、雑誌を苗床にして

水をやって栽培するというもの。

完成形がある作品ではなく、マンガを読む

ところから栽培の課程まですべてがアート。

「面白いと思った感情と水によって植物が

育った」というイメージの具現化を見せたいと

思って作った

そうです。

「うまい仏」にしても「まんが農場」にしても

ビジュアルだけ見ると「面白い!」で終わって

しまいそうですが、河地貢士氏の作品は

作品の持つ意味が鑑賞というか体験のポイント。

起点となる発想や制作意図を知ることで

より楽しめそうです。

 

河地貢士:その他作品

For the Love of Now

For the Love of Now

ポテコに本物のダイヤモンドを埋め込んだリング。

子供の頃にポテコを食べる時は必ず1回は

指にはめていました。

チープなポテト菓子に高価なダイヤモンド。

個人の価値観を問われるような作品です。

 

本を吹く(仮)

草笛を吹くように本を吹くという

パフォーマンスアート。

本は違っても鳴る音はさほど変わらないそうで。

これ自分でもやってみましたが、なかなか難しい。

私は動画のように本を縦にしたままでは

音が出ませんでした。

その辺もアート?

 

Embalming(Baby Star Ramen)

Embalming(Baby Star Ramen)

ベビースターラーメン1袋分を1本に

つなげて作られる作品。

 

Embalming(Potato Chip)

Embalming(Potato Chip)

個人的には一番好きです。

割れたポテトチップを金継ぎの手法で

修復した作品。

金継ぎとは割れたりかけたりした陶磁器を

膠で接着した後、接着部分に金や銀などの

金属粉を施して装飾する伝統的手法。

うまい仏とはまた違った趣ですが、いろいろに

解釈できるという意味では、負けず劣らず深い!

ビジュアルも好きです。

 

OASIS

OASIS

ポテトチップ1枚に着いている青のりを

集めて描かれたもの。

気が遠くなりますが、とてもキュート。

1枚のポテトチップスという儚い存在

ですが、描かれた階段か梯子かは過去と

未来を思わせます。

うーん、深い。

禅問答みたい。

いくらでも深読みできますね。

 

note drawing(bayerische alpen)

bayerische alpen

山々や都市のビル群のような風景から

人の身体まで、そのアウトラインを

音階にみたてて五線譜に乗せたもの。

これはバイエルン・アルプス山脈だそうです。

この発想も面白い。

演奏会もできそうです。

ジョン・ケージが易の卦を立てて作曲したの

にも通じますな。

オバさん

オバさん

キャラクター的イラスト「オバさん」は

アーティストとしてはちょっと意外な

印象を持ちました。

オバケちゃんの本性は毛ずねの男性?

ひょっとして河地貢士氏自身でしょうか。

「オバさん」というネーミングからすると

頭部は大阪のおばちゃん的パンチパーマ

だったりしたら……と思ってしまったり

しましたが、そういうつまらない笑いを

求める作品ではないんですよね。

すみません。

上記のタイトルは「塩ラーメンおいしいね」

うっ、泣かせる。

日常的な素材を使って作り出された非日常の

中に作家の思想が込められている。

芸術家というと「美を生み出す人」という印象が

強いですが、こうして見ると河地貢士氏は

思想家のようでもあります。

いろいろ深読みさせてくれる作品群。

自分の発想にも刺激を与えてくれます。

 

ひょっとして作家から見たらトンチンカンな

解釈かもしれませんが、アートに正解は

ないわけですし、なにしろ日本は思想の自由が

許されている国家ですから、自由に想像力を

膨らませてみてこそ「いとおかし」な作品群だと

思います。

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