葛飾応為の浮世絵作品リストと収蔵美術館!画集や関連本情報も

      2016/04/22

この記事の所要時間: 435

葛飾応為(かつしかおうい)をご存知ですか。

有名な浮世絵師、葛飾北斎の娘です。

父親に似て、ちょっと変人だったようですが

その腕前は、北斎をして

「美人画ならかなわない」

と言わしめたほど。

 

光と影が織りなす奥行きを持つ作風は、近年

「光の浮世絵師」「江戸のレンブラント」などと

呼ばれて注目を集めています。

女浮世絵師、葛飾応為について調べてみました。

 

スポンサーリンク

葛飾応為(かつしかおうい):プロフィール

北斎仮宅写生【北斎家宅図】絵を描く北斎とお栄

江戸時代後期の浮世絵師。

名前は栄(えい)、お栄、阿栄、應栄とも。

北斎の5人の子供(息子2人、娘3人)

のうちの三女。

堤派の堤等琳の門下の絵師、南沢等明に

嫁いだものの、夫の絵の拙さをバカに

したために離縁されて出戻り。

北斎と一緒に住んで、絵を描き父の助手も

務めていました。

才能はあるものの、鼻持ちならない

女だったのかもしれません。

 

不美人だったとかアゴが出ていて北斎に

「アゴ」と呼ばれていたとも言われて

いますが、「北斎家宅図」を見る限り

それほどブサイクでもないような。

ただ、確かにアゴはがっちりしています。

 

葛飾応為は片づけられないイマドキクリエイター気質?

 

昨今、汚部屋に住む女性は多いようですが

お栄という女性も当時にしては前衛的な

片づけられない女だったようです。

絵を描くこと以外は食べる物にも着る物にも

無頓着で、北斎と住む家も汚し放題の

散らかし放題。

葛飾北斎は生涯に93回も引っ越したことで

有名ですが、晩年は部屋が散らかって収拾が

つかなくなると部屋を片付けるのではなく

引っ越していたようです。

 

絵の他に、占いに凝ったり、仙人になろうと

考えたり、小さな豆人形を作って販売して

小金を設けたりもしていたそうで。

占いやスピリチュアルが好きなところといい、

自分で作った作品を売りたいという

クリエイター志向といい、現代の女性に

モロ通じるところがありますね。

 

西洋絵画の画法に強い興味を持っていた

ところも「人と同じじゃ嫌」みたいな

部分があったのかもしれません。

それが、後世「江戸のレンブラント」と

呼ばれる、かつてないモダンな表現を

生み出したわけですね。

 

葛飾応為作品リスト

 

絵を描くことに熱中した人生だったものの

現存している葛飾応為の作品は10点前後と

ごくわずかです。

以下は比較的よく知られたもの。

【月下砧打美人図】(げっかきぬたうちびじんず)

月下砧打美人図

東京国立博物館

【吉原格子先図】(よしわら こうしさきのず)

吉原格子先図

浮世絵太田記念美術館

【春夜美人図】(しゅんや びじんず)

春夜美人図

メナード美術館

【百合図】(ゆりず)

個人所有(北斎館寄託)

竹林の富士図(ちくりんのふじず)

竹林の富士図

個人所有

【三曲合奏図】(さんきょくがっそうず)

三曲合奏図

ボストン美術館(アメリカ)

【関羽割臂図】(かんうがっぴず)

関羽割臂図

クリーブランド美術館(アメリカ)

【唐獅子図】(からじしず)

唐獅子図

ボストン美術館(アメリカ)

北斎との合作。
中央の獅子は北斎が、周りの花を応為が描いています

 

葛飾応為:関連書籍

北斎娘・応為栄女集
作品をできる限り網羅し、生涯に関する
研究も示しています。

 

溪齋英泉・葛飾応為(お栄) (林美一 江戸艶本集成【全13巻】)
葛飾応為と溪齋英泉の艶本ついての考察。
北斎の妻子やお栄の年齢についても
書かれています。

 

北斎と応為 上
北斎とお栄について描かれた小説。
キャサリン・ゴヴィエ作。

 


お栄の生涯をリアルに描いた長編小説。

 

百日紅 (上) (ちくま文庫)

アニメの原作にもなった杉浦日向子のマンガ

 

お栄と鉄蔵 応為・北斎大江戸草子<「お栄と鉄蔵 応為・北斎大江戸草子単行本」シリーズ> (KCGコミックス)
北斎(鉄蔵)とお栄を描いた漫画

作品だけでなく、絵師として女性として、

本人自身が魅力的な葛飾応為。

世間の常識にとらわれず、生涯自分の

好きなことをやり続けたお栄は女性の

共感をよびそうです。

たとえ自分はこんな風に生きられなくても

こんな人が江戸時代にいたと思うと

なんとなく勇気づけられるじゃないですか。

石花ちとく経歴とロックバランシングのやり方!体験や宅積みしてみる?

水森亜土プロフィールや本名と今現在!年齢や夫~グッズショップも

ノグチミエコのガラス作品の値段はいくら?購入方法や展覧会・工房も気になる!

 - アート