ミモザの日(3月8日国際女性デー)イタリアの習慣とセガルボ公国

   

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3月8日は、「国際女性デー」

日本ではさほど有名ではありませんが、

イタリアでは女性にミモザの花を贈る日

であり「ミモザの日」とも呼ばれています。

恋人に限らず、母親や友人など親愛の情を

示したい女性に贈るのが習慣。

 

そしてイタリア各地に出荷されるミモザは

セガルボ公国という人口約320人の小さな国

が生産しています。

公国って何?

どんな国のことを言うのでしょう。

イタリアのミモザの日とセガルボ公国に

ついて調べてみました。

 

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3月8日の国際女性デーにミモザを贈る理由は?

 

3月8日は国際女性デー、国際婦人デー、

国際女性の日などとも呼ばれます。

1904年にアメリカで女性の参政権を求める

デモが起こったことがきっかけとなり、

1909年、女性の社会的・政治的地位の向上を

目指してアメリカで制定されました。

 

1922年、国際女性デーはイタリアでも

導入。

当初は当初の意図通り、女性の地位向上を

目指す記念日でした。

1944年イタリアにUnione Donne Italiane

(イタリア女性組合)が誕生し、この組織が

1946年の3月8日国際女性デーにミモザ

の花を女性政治活動家のシンボルとして

選んだことが、この日に女性にミモザを贈る

きっかけとなりました。

 

なぜ女性に贈るのはミモザの花か?

ミモザの日の花束

「男性が女性に贈るのはバラの花」

という印象が強いですか、もともとイタリア

では男性から女性にミモザを贈る習慣が

ありました。

 

長い冬を終えて、けぶるように咲く明るい

黄色のミモザは、春の象徴でもあり喜びの

象徴でもある。

女性に愛情を伝えるにはもってこいの花だと

言えるでしょう。

「君は僕の春だ!」

「君といれば、心はいつでも春!」

てな感じでしょうか。

 

また世界的に見ても黄色は幸せの色です。

イギリスでは「身を守るための色」。

アメリカでは、そこから派生して黄色い

リボンが戦場からの無事な帰還を願う

象徴となりました。

『黄色いリボン』は歌や映画もありますね。

高倉健の『幸福の黄色いハンカチ』もここ

からきています。

インドでは極楽浄土への道しるべ、中国では

皇帝を象徴する色であり、風水では金運向上

の色でおなじみ。

愛情、信頼、尊敬などを象徴する色とも

言われています。

 

確かに黒や灰色よりもパッと見からして、

明るく景気のいい色ですよね。

ミモザの黄色か明るく、小さなボンボンが

集まったような花の様子も可愛らしい。

いろいろな意味で女性に贈るにはふさわしい

花と考えられたのでしょう。

ロシアではこの日、チューリップを贈る

そうです。

 

3月8日、女性はミモザを贈られミモザタルトを食べる

ミモザタルト

政治的な意味から設立された国政女性デー

ですが、今では政治色はまったく消えて

女性に愛情や感謝を示す一種のお祭りと

なっています。

 

イタリア中の男性が女性にミモザを贈るため

街はミモザを売る店やミモザを持った人達で

ミモザ一色になるとのこと。

 

ミモザを贈るのは恋人とは限りません。

友人や母親、祖母、誰に贈ってもOK。

また女性から女性に贈るケースもありで

姉妹や親友、日頃お世話になっている方など

に贈ってもいいのです。

 

女性はこの日家事や仕事から解放され、

女性同士で映画を見たり、食事に出かけたり

して楽しい1日を過ごします。

 

劇場や映画館、レストランなどあちこちで

女性対象の優待サービスが提供され

まさに女性天国!

 

またこの日はスポンジケーキにパイナップル

カスタードクリームはさんでミモザの花の

ようにデコレーションしたミモザ・タルト

を食べる習慣も。

 

ミモザの日を支えるセボルガ公国

 セボルガ公国

3月8日、ローマで売られるミモザの出荷を

一手に引き受けているのがイタリア北西部に

ある人口約320人のセボルガ公国。

 

1963年にイタリアからの独立を宣言して

セボルガ公国を名乗っていますが、国際的に

国家として認められているわけではなく、

実際はイタリア共和国内にあるリグーリア州

インペリア県セボルガ村。

 

イタリアとの間に緊張関係はなく国家としては

一自治体として扱っています。

 

公国とは公――貴族が君主として君臨する国。

1079年、セボルガの領主レリノ修道院長が

神聖ローマ帝国から公爵に叙せられ、

セボルガは公爵領(公国)となりました。

その後、以下のような変遷があります。

 

1729年1月20日、サルデーニャ王

ヴィットーリオ・アメデーオ2世が

セボルガを購入。

1748年、アーヘンの和約でジェノヴァ

共和国に譲渡。

1814年、ウィーン会議でジェノヴァ共和国は

サルデーニャ王国に併合。

1861年、サルデーニャ王国を母体として

イタリア王国が建国。

1945年、イタリア共和国に移行。

 

こうして売買や譲渡を経てイタリア共和国に

存在しているわけですが、1060年代初頭に

なると、花卉生産者協同組合長の

ジョルジョ・カルボーネ氏が

「そもそも公国として独立した存在だった

んだから、それを回復すべき」と主張。

賛同するものも多く、1963年には地元住民が

カルボーネ氏を元首に選び、独立を宣言して

カルボーネ氏はセボルガ公ジョルジョ1世に

即位しています。

 

もともと農業と観光が盛んな地で公国として

独立宣言したことも、1つの宣伝効果が

あったようです。

 

ミモザ栽培の発祥地で多くの農家がミモザを

栽培していて、3月8日前にはここから

イタリア各地に大量のミモザが出荷されます。

 

ミモザはセボルガにとって重要な農産物であり

3月8日のミモザの日は大切なかきいれどき。

決して生活必需品ではないけれど、人々の

心を豊かにする習慣に一役買って、地域も

豊かになる。

こういう稼ぎ方はうらやましいですね。

ミモザの日に黄色があふれるイタリアの街も

すばらしいでしょうが、それらミモザの

生産地セボルガの山々の光景はそれ以上に

見ものでしょう。

春に訪れてみたいですね。

 

日本ではこれといった活動もない女性の日。

しかし、今後あらたな記念日として

花屋でミモザを売るようになる気がします。

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